【大学入試#08】北条義時追討「承久の乱」も後鳥羽上皇完敗
北条時政の子、北条義時で重要な項目は1)侍所別当である和田義盛の排斥、2)後鳥羽上皇による承久の乱。
(超高速解説)
実朝暗殺後、後鳥羽上皇が北条義時追討の院宣で承久の乱(1221)勃発。後鳥羽完敗。後鳥羽は隠岐、順徳上皇は佐渡、土御門上皇は自ら土佐へ配流。西国監視のため六波羅探題設置、北方に泰時、南方に時房を配置。公家側所領3000箇所没収、新補地頭配置。反別五升の加徴米を徴収。
【歴史単語読み方】
土御門(つちみかど)
新補地頭(しんぽじとう)
反別五升の加徴米(たんべつごしょうのかちょうまい)
穴埋め演習!
実朝暗殺後、①上皇が北条②追討の院宣で承久の乱(③)勃発。後鳥羽完敗。後鳥羽は④、順徳上皇は⑤、土御門上皇は自ら⑥へ配流。西国監視のため⑦を設置、北方に⑧、南方に⑨を配置。公家側所領⑩箇所を没収、(11)配置。反別(12)の(13)米を徴収。
<穴埋め演習解答>
① 後鳥羽
② 義時
③ 1221
④ 隠岐
⑤ 佐渡
⑥ 土佐
⑦ 六波羅探題
⑧ 泰時
⑨ 時房
⑩ 3000
(11) 新補地頭
(12) 五升
(13) 加徴
承久の乱に関しては、後鳥羽上皇が誰を追討しようとしたのか、つまりどの執権の時の乱なのか、また、敗北した上皇側はどこに配流されたのか、さらに承久の乱後の戦後処理が問われます。
さあ、大学入試にチャレンジ!
承久の乱後、配流された上皇とその配流先の組み合わせとして、正しいものを下記より選びなさい。
ア. 後鳥羽上皇:隠岐 順徳天皇:佐渡
イ. 後鳥羽上皇:隠岐 仲恭天皇:土佐(のちに阿波)
ウ. 後鳥羽上皇:佐渡 土御門上皇:隠岐
エ. 後鳥羽上皇:佐渡 順徳天皇:隠岐
(関西学院大学 2018年度)
正解は、ア. 後鳥羽上皇:隠岐 順徳天皇:佐渡、です。なお、仲恭天皇は承久の乱の責任を取り退位ささせられた天皇です。
次回予告#09
幕府制度の根幹「貞永式目」制定
次回は、義時の子泰時が主役。他氏排斥も目処がつき、承久の乱を圧勝で平定したことで、公家に優位な公武二元体制から武家優位の二元体制に転換でき、いよいよ幕府政権の基礎固めに移ります。(二)
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