海老澤剛の生い立ち93-山手國弘さんの「チャクラ」のお話1
高校3年の秋に、横浜のヨガ教室で、わたしにとって人生のポイントとなることがありました。
それは、山手國弘さんのチャクラの解説を聞くことでした。
ヨガ教室で、冥想のクラスがあり、参加させていただきました。そして講師のAさんが、山手國弘さんの話をテープに録ったので、皆で聞きましょうと言ってくださいました。
ここで、山手國弘さんのお話を紹介する前に、わたしが「チャクラ」を知った経緯をお話させていただきます。
ヨガを習って1年経った頃、まずは沖導師の書籍を読ませていただきました。(道場に行ったとき、テキストとして多くの書籍を購入しました)
さらに、他の人たちの「ヨガの本」も読みました。
当時は、日本での第一次ヨガブームの始まりで、いろいろな人たちがヨガの本を出版されていました。
飯島貫実さん
内垣日親さん
桐山靖雄さん
佐保田鶴治さん
錦本昇さん
藤本憲幸さん
本山博さん
山田孝男さん
そして、「ヨガ」という言葉はあまり出されていませんでしたが、中村天風さんの書籍も多数出版されていました。
(中村天風さんこそが、日本にヨガを一番初めに伝えた方で、沖正弘氏も若い頃は師事されていました)
沖正弘導師は、チャクラという言葉は使われず、「丹田」をつくるように指導してくださいました。
沖正弘導師は、武道は、合気道、柔道、剣道、空手等を合わせて32段の腕前で、上達のコツは「肚(はら)をつくること」と言われていました。この、肚が臍下丹田と呼ばれるものです。
おへその3cmぐらい下にある氣の塊のようなもので、ここをつくると活力が湧き上がると聞きました。
冥想中はもちろん、日常の動作を行う際には、必ずこの丹田を意識するように言われました。
さらに、仏性を開花するには、眉間の上、第三の目にあたる部分に意識を向けて、開花させることとも教わりました。
そして、沖正弘導師、中村天風先生以外の上記の方々の本には、「チャクラ」という言葉が紹介されていました。
特に、本山博さんの本『チャクラ異次元への接点』は、具体的に書かれていました。
この本によると、人間の体には7つのエネルギーのセンターがあり、場所は下から、生殖器、臍下丹田、脾臓、心臓、喉、眉間、頭頂部に位置します。
各チャクラが開くと、それに伴って能力が開花するとのこと。
また、チャクラが開くと、下から順に、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の色の光が見えると説明がありました。
「この7つのチャクラを開くにはどうしたら良いのだろう?」と興味を持ち、いろいろな本を読みました。
どの本にも書かれているのは、尾骶骨のあたりに眠っているクンダリーニという熱のエネルギーを覚醒させ、クンダリーニが上昇するとともに、先に述べた部分(生殖器、臍下丹田、脾臓・・・)のチャクラが順番に活動し始めるそうです。
ただし、クンダリーニは、熱のエネルギーなので、ヘタに覚醒させると、火傷したり、ひどい人は焼け死ぬこともあると言う危険を伴うとのことです。
なんだか、恐ろしい世界だなと思いました。
このクンダリーニと7つのチャクラを具体的に体験し、さらに副作用の火傷や熱のエネルギーの暴走、そしてその真逆の低体温化による命の危機までも体験されだ後、安全なクンダリーニとチャクラの開発方法を考案された方が山手國弘さんです。
山手さんのテープを聴いて覚えているのは、次のことです。
睡眠中には、誰でも微量のクンダリーニが上昇していること。
チャクラとは、丹田がさらにエネルギーが高まった状態で、神経が集まっているところがチャクラになりやすいが、実際には全身どこでもチャクラになること。
全身の細胞がチャクラになったときを「チャクラ全開」という。
これらは、本で知ったことを遥かに超えた内容でした。
そして、山手さんの冥想誘導を指導員のAさんは完璧に記憶し、わたしたちに伝授してくださいました。
次回に続きます。
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