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水とわたし2

時が経ち、40代前半に、わたしは神戸に引越して、毎月、山歩きに行くようになりました。
わたしが参加していたグループは、山歩きに慣れた人が多く、かなり速いペースで歩きます。
夏は15分も歩くとTシャツが汗まみれになり、途中で着替えていました。着ていたシャツは軽く絞るだけで大量の汗が落ちました。
なので、飲み水は必需品で、わたしは、毎回1.5リットルのボルビックのボトルを3本リュックに入れていました。口あたりが柔らかいボルビックが市販の水の中で一番好きでした。

ある日、山歩きに行くとき、わたしはスーパーに水を買いに行きました。その店にはボルビックがなかったので、それならどれでもいいやと思い、激安のお水を買いました。
清涼飲料水で有名な会社のロゴが入っていたので、安くても質は悪くないだろうと思いました。
そして、山歩きの途中で、いつものようにTシャツを着替え、水を飲んだら、あまりにも不味くて吐き出しました。
大量の汗をかいて喉がカラカラの状態なので、大抵の水は飲みます。
しかし、その時は飲めませんでした。
山を登りながら、水分補給時は試合中のボクサーのようにうがいをするだけで、なんとか山頂まで到着しました。しかし、口の中に嫌な感覚が残ります。
山頂で昼食を取るときに、事情を話して、他の人に水を分けてもらいました。

激安とは言え、清涼飲料水の会社のロゴが入ったペットボトルの水なので、熱処理と浄水(不純物の除去)はされているはずで、ゴミは入っていません。
塩素の味もしません。
腐っているわけでもないようです。
しかし不味い!
体が受け付けません。
このときに、「浄水より活水なのかな」と思いました。

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