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海老澤剛の生い立ち60-ヨガ教室で借りた本

わたしが通っていたヨガの教室には本棚がありました。
指導員Aさんはご自分でも本が好きだとおっしゃっていたので、おそらくAさんのアイデアだと思います。

主にヨガの本が置いてありましたが、『窓際のトットちゃん』(黒柳徹子著)のように当時流行った本も置かれていました。
わたしが借りた本で、覚えているのは以下の本です。内容もご紹介します。

『ハタヨガの真髄』B.K.S.アイアンガー著
『タオは笑っている』R.M スマリヤン著、松岡正剛訳
『自然農法 わら一本の革命』福岡正著
あと、タイトルは忘れましたが、桜沢如一さんのマクロビオティク系の本を数冊読ませていただきました。
他にもいろいろ借りて、読ませていただきました。
当時お借して読んだ本は、社会人になってからほとんど購入しました。

『ハタヨガの真髄』は、アイアンガーヨガと呼ばれる独自のヨガを確立した原理がしっかりと書かれています。
その原理に基づいて行われるヨガのポーズは、アイアンガー氏の厳しさを感じながら行うヨガの感覚が伝わってきます。
まさに名前の通りハタヨガ(陰陽バランスが取れた状態)であり、ポーズを組むことが、そのまま神に繋がる冥想であることを理解できます。



レイモンド・メリル・スマリヤン氏の『タオは笑っている』は、後から思うと高校生の時に一番影響を受けた本かも知れません。
それまでは、タオ(無為自然)の世界は全く理解できませんでした。
法律を定めなければ社会が成り立たない人間の世界に対して、自然の流れに沿った生き方がどれだけ素晴らしいものなのか、つかみどころが無かったのですが、スマリヤン氏のタオで生きている様子を読むことで、大自然の流れに逆らわずに生きる素晴らしさが感覚的に伝わってきました。

『自然農法 わら一本の革命』は、タイトル通り福岡正信さんの革命的な本ですが、先程のタオに似ている気がします。詳細は忘れましたが、基本は放置でした。
あまり細かく手を加えず、自然に任せた農法で、タオの農法という印象でした。
後に木村秋則氏による無農薬栽培の「奇跡のりんご」が話題になりますが、この自然農法はベースになっていると思います。

桜沢如一さんは、食養(食事で病気を治す、マクロビオテック)を世界に広めた方です。
食養以外にも、電気製品の特許など、天才ぶりを発揮されていました。
わたしのヨガの師匠沖正弘氏とも意気投合されていたと聞きます。
無双原理(陰陽のバランス)を説かれていますが、その二極を超えた世界を感じさせていただくお話でした。

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