目醒めー記憶喪失、歩行不能、嚥下障害を経て/SLE(全身性エリテマトーデス)という難病とともに生きる(7)
手記の本旨である再燃のエピソードに入る前に、ここまでの記述で、人生の大きな転機(結婚、子供、昇進)を迎える度に、自分の身体を犠牲にして苦境に追い込まれてきた様に捉えられると良くないので、改めて強調しておきたい。
実際、独りでマイペースで暮らしていた独身時代に比べて責任や負担は大きくなったし、結果的には再燃という悲劇を迎える事となったのだが、それは、本来自分でコントロールすべきものだし、特に自分自身の家族を持つことで得られた幸せは、何事にも代え難い。単に楽しい嬉しいという事