こんな簡単に
昨年12月に営業を終えてからというもの、
各種手続きが沢山あることに気が付いた。
電話やインターネットなどの各種解約、
取引先各社への連絡、
レンタル品の返還、
広告の停止、
店舗消防専任の解任、
営業許可書の廃業届などなど。
私の場合は会計士さんに手伝って貰ってはいるので助かってはいるものの、普段とは勝手が違って戸惑う事も多い。
いろんなところに出向いたりする事は新鮮ではあるのだけれども。
そんな中で大概にして、
てこずるのだが”こんなに簡単に”と思うことがあった。
今回、移転とはいえ店舗を移るので、
従来あった場所での営業許可がなくなるとのこと。店舗の廃業届を出さなければいけない。
区の保健所に行き、廃業の旨を伝えると一枚の書類を渡され、係りの女性に従い住所、連絡先、名前を書く。
ハンコはいらないですか?と尋ねるといらないとの回答。あらかじめ持ってきた身分証や会社の履歴事項全部証明書をもって待つ。
そしてファイルに挟んであった営業許可書だけをお渡しすると、
「はーい、結構でーす」と。
12年半営業してきた月日に対して、
あまりのあっけなさに戸惑い、
その明るい類の声のトーンに心の内で苦笑してしまった。
そして同時に思った事は、私の場合は幸いにも倒産やその類ではない廃業。
そうではない方はどの様に感じるのだろうかと勝手に慮った。
明日は我が身ともいえるし。
”こんな簡単に”とおどろいた話。