vol.113 Q.「あなたは特別な存在」と言われても実感がわかないのですが・・・(自己内対話43)

A. あなたがどこかで誰かに「あなたは特別な存在です」と言われていたとして、あなたにその自覚がないとしたら、それは以下の解釈が可能なのです。

まず、「あなたは特別です」と言われて、あなた自身が納得する理由(何か世界的な記録保持者とか、誰にも真似できない芸術作品を作るなど)があれば、それはあなたにとって真実でしょう。しかし、特段、何か人と比較して抜きんでた能力やら功績がないとしても、あなたが宇宙で唯一無二の存在であることは明らかなのです。

それは、ワンネス仮説に基づけば、いま宇宙にあるものすべては、完璧な宇宙から分離されたスピリットが入っている存在。宇宙は無駄なものをつくらず、必要であるからその存在をつくっているとすれば、あなたも必要があってこの世に出てきたことが明白であるからです。もちろん、ワンネス仮説というモデル仮説上の話ですから、そんな解釈はできないというあなたがいたとすれば、それももちろん認められることです。

ただし、あなたが唯一無二の存在であることを自覚して生きるか、多数あるなんの変哲もない同じ部品の一つに過ぎない、変わりはいくらでもいるというように感じて生きるかによって、あなたがあなたに感じる価値は180度違ったものになることでしょう。どちらを選択するのもあなたの自由です。あなたが存在しているだけで唯一無二であることを再認識することは、あなた自身を生き生きと生きてよい許可証に感じられることでしょう。それはあなたが現世で持つ他人からの価値がどうあってもです。世の中は移ろいゆくもので何に価値があるかも全くもって流動的です。現時点の社会評価に連動してあなたの価値を査定する必要も全くないことになります。

それでもなお、あなたが世界で唯一特別な何かを為し得て、特別な存在であることを感じたいとしたら、別の方法もあります。それは別に機会でお話ししましょう。

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