vol.79 Q. つい人との比較をしてしまいます。どうしたらいいでしょう?(自己内対話9)

A. 自らのパフォーマンスや成果をSNSによって人の目にさらされる機会が増えて、逆に、他人のパフォーマンスや成果・行動などもそれによって知ることが多くなった社会では、自然と無意識に比較が行われています。

人との比較が全く悪いわけではありません。目標となること、あの人のようになりたいなどの憧れは本人のモチベーションになったりもします。しかし、承認それ自体が目的化してしまうとき、それを見過ごさず冷静に俯瞰する技術も現代社会では必要です。つまり、安易に比較しない、承認欲求を目的化した行動に出ないということです。

比較や承認をついしてしまう癖がある場合は、まず自分一人でも満足できる空間や出来事を探しましょう。そしてパフォーマンスや成果についても自分の納得感があればそれでよしとするのです。例えば写真の技術をマスターしたいとして、撮影がうまい人の作品を参考に近づこうとするところまではいいですが、そこから先は比較しない、人の承認を求めない。あなたが満足する写真が撮影できたらそれでOKなのです。

極端な例として、あなたは桜の花だとしましょう。桜の花らしく堂々と咲き誇っていればよく、薔薇やひまわりと比較する必要はないはずです。そうした比較はナンセンスであることがわかりますよね。もちろん人間社会だと桜と薔薇ほどの違いがすぐにわからないので、自分らしさの発揮について悩むとは思いますが、その話はまた別の機会に。

自己完結する満足の習慣ができてくると、人との比較の苦しみから解放されることでしょう。

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