vol.78 Q. なぜ戦争をとめられないのでしょう?(自己内対話8)

A. 戦争や紛争といったものは、一人対一人で行われるものではなく、集団の意思決定者がピラミッドの頂点にいて、その命令系統で下が動いていくような構造で起きています。その意思決定者は、民主的な選挙でえらばれているのだから、その集団の総意であるというような形になっていると誰も反対ができないような構造をとったりします。

あるいは、戦争に限らず、組織においても上層部が理不尽な意思決定をしている場合でもそれに従っている人々は、例えば会社であればクビになるかもしれない、左遷などの不利益を被るかもしれないという自己の安全を考えて上司に逆らったりできないといったことも多くあることでしょう。

大きな組織を動かすためには各人が個々に好き勝手に動くとうまくいかないので統制を取ろうとします。そうすると構造は自然にピラミッド型になっていきます。確かにピラミッド構造にすると命令伝達がすっきりするのでミッションごとの遂行は効率的という側面があります。しかし、デメリットとして大方の現場(末端)の様子をみれば明らかに間違っていて理不尽だとしても容易に修正がきかないということがあり、ピラミッド構造上層部の判断が変化のスピードについていけなかったり、倫理的に正しくない、明らかに理不尽であってもそれが継続されていってしまうわけです。

従って、まずはこのピラミッド構造のメリットとデメリットを知って、意思決定においてはもっとフラットな構造(上も下もなく、率直に意見が述べあえる組織)を必要に応じて大胆に導入していく段階に地球は来ています。そしてそのことに多くの人が気づき始め、先進的な組織ではその考えを取り入れて至ります。そうした好事例を真似ていくことも進化に大きく貢献することでしょう。

まとめると、ピラミッド構造は時に必要なものですが、それのみで意思決定していくことは最悪、組織の崩壊や国家レベルなら戦争すら止められなくなります。従って、フラットな構造、率直な意見反映やスムーズな意思決定のできる構造を社会に大胆に入れていくこと。

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