vol.74 Q. このシリーズは、なぜ対話形式で書かれているのか?(自己内対話4)

A. いままで皆さんは、誰かに教わる、書籍やwebから知識を得る、そういった行為を中心にして知識・経験を蓄積し、直面する答えを見つけてきた機会が多かったかと思います。しかし社会がこれだけ複雑化し価値観も多様化してくると「誰かの何かの教えや答えが自分にも当てはまる絶対のもの」ということは少なくなり、そういったことを参考にすることはあっても、結局は自分自身に問い合わせをしながら、何が自分にとっての答えであり真実かを自分で判定・決定していかなくてはならないようになります。

そのとき、いわば自分自身の内側にあるもう一人の自分に尋ねるという行為が行われるわけです。実はこの行為を軽んじてはいけません。自分の行動に自分で責任をとるというのは、大人になると当たり前のように、宇宙レベルでも成人になるということは、責任をもって自己判断・自己決定していくことが含まれます。そこの最終判断の主体は内なる自分なのです。それがこのシリーズで自己に問い、自己が答える形式をとっている1つめの理由です。

2つめの理由としては、第三者からの読みやすさということがあげられます。みなさんも、一連の主張としての文章を読むよりもインタビュー形式の記事を読むほうが読みやすいと感じたことがあることでしょう。または、ラジオ放送なのでひとりがずーっとしゃべっているよりは、対話がテンポよく行われていた方が飽きずに長時間集中して聴けるという経験もあるかもしれません。この記事のシリーズがQ&Aの対話形式になっているのも、そうした読みやすさという点も考慮しているのです。

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