vol.125 Q.自分のものの見方が固定されていて行き詰っているときの打開策は?(自己内対話55)

A. 「自分のものの見方・考え方が固定されていて、行き詰っていると感じている」としたら、まず、そのことに気づいた自分を褒めてあげましょう。そこまでで乗り越えるピークの半分まで来ています。

広大な海に透明な水槽を入れて、その中に魚をいれてみます。魚は上部があいていることに気づかないと永遠に透明水槽から出ることができません。その外には広大な海が広がっているにも関わらずです。「もしかしたら自分は透明な水槽にいるのかも」が第一段階で、「ではどのようにしたら出られるか」を考え実行するのが第二段階ですね。

さて、ものの見方、考え方を自分自身で振り返りながら、実際に変えていくことは上記の例のように困難を伴います。そこで、問いの力を使います。答えは必ず自分の中にあります。その問いとは、「〇〇とは何か?自分が〇〇といままで定義している定義は本当か?別の解釈はできないか?」というものです。

例えば、「これは苦難だなー」と感じるとします。もちろん、苦難と感じているのはあなたにとっての事実ですが、ここで「この苦難を自分にとっての成長のチャレンジだとすると何を乗り越えることができるのだろう?」というように問いを自分に出してみるのです。

あるいは、「自立して生きるとは、一人で何でもできるようにすること」とあなたが定義してしまうと、他者からの善意の援助の申し出があっても受け取りにくくなったり、本当に困った時もぎりぎりになるまでヘルプが出せないで返って重傷になるということが起きるのが予想できると思います。その定義を「自立して生きるとは、自分の力で生きてみることに加えて、必要なサポートを必要なタイミングで必要な人に出すことができること」と定義すれば、前の定義は全否定せず、建設的な解釈とすることが可能なわけです。

知らず知らずに自分に課してしまっている”定義”を再解釈して、定義を変えてみる、解釈を変えてみるというのが突破口の一つになることでしょう。このアイデアが使えそうでしたら、ぜひシェアしてみてください。

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