vol.151 Q.今後、意識や心の理解を深めるために学ぶべきことは?(自己内対話81)

A. 意識を理解するのに、量子力学の考え方をアナロジー(比喩)として使うのはおすすめです。例えば次のようなことです。

1)観測者が変れば結果が変る
量子力学でいう、観測者による確定といった考え方が役立ちます。絶対的にに存在してジャッジする観測者というものはいない。Aという人の考えも違う立場の人から見ると違って見える。こうした前提は、物事を柔軟にみたり考えたりするヒントになります。しいては生物の意識の多様性を紐解くのに役立つでしょう。

2)必ずしも原因がなくても原因・結果が同時に起こる
量子力学でいう、離れた粒子に瞬時に同期する”量子もつれ”の考え方が役立ちます。物事には原因があるから結果である。これはもちろん、原因があるから争いごとが起きるというような場合、考えやすい考え方です。しかし、意識の世界では、AさんとBさが同時に同じことを考えるような、同時に意識にのぼるという現象もあるわけです。集団が同じイメージを共有して観ることなどの説明に有効です。

3)AでもありBでもある
量子力学でいう、光と波の二重性。光でもあるけれど波でもある。存在の解釈を一つではない。これはつい正解主義に陥ってしまう、依存してしまうのを防ぎ、意識の未知の部分を探求していくヒントになります。



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