vol.114 Q.それでもなお、世界との比較において唯一無二の特別を実感したいときはどうすれば?(自己内対話44)

A. 「大きな大発見、社会をゆるがす大発明をしなければ価値がない」という野望をあなたが抱いていたとして、それを目的としてあなたが打ち込みたいならば、それもまた人生であり、肯定されるべきものです。

しかし、そこまでおおげさに考えなくても、あなたが唯一無二の特別を感じられる瞬間というのは、もっと身近に感じられるかもしれません。これは発明の元を丁寧にみていくことがヒントになります。

通常、何もない空間から、あなたの造作で何かの発明品を一瞬で取り出すことはできません。世の中のすべての発明品は元をたどれば何かの材料からできているのであり、その材料自体はあなたがオリジナルで造作したものではないはずです。そういう意味でゼロからの発明品は世の中に存在しないわけです。発明された物・サービスは、何か元になっている物・サービスを応用して生まれます。もっというと、元になっているAというものにBを加えたり、A×Bというようにアイデアを掛け合わせたことでできあがっています。

この考えをもとにすれば、人が足し合わせたことの無い、あるいは掛け合わせたことの無い組み合わせは無限にあるはずです。ヒントはA+BあるいはA×Bの発想をするというところにあります。例えば簡単な例で、葉っぱを拾って栞をつくろうとしたとします。一種類の葉っぱからつくられる栞はありますが、その葉っぱプラス何か(人工物でもあなたオリジナルな絵でも)で栞をつくったとしたら、全く人が作ったことの無い栞を作れる可能性があります。音のでる素材は世の中にいろいろあるので、それを使って誰も見たことも弾いたこともない楽器をつくることができるかもしれません。

もしかしたら、その発想は調べてみるともう他の誰かが既にリリースしていることがあるかもしれません。しかし、あなたの創造力・想像力をもっと楽しく使ってみてチャレンジしてみてください。「これはもしかしたら、まだ誰も発想していないかもしれない」というワクワクを引き連れてすることがポイントです。

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