vol.152 Q.お金はエネルギーだと聞きますが、どういうことでしょうか?(自己内対話82)
A. お金について、物質次元とその先の次元での意味をみていきましょう。
まず、貨幣や貨幣を使った経済システムは、直接の物々交換の不便さを解消するために発達したものです。惑星文明によっては、こうした貨幣システムを使わないで物質・精神性を発達させるケースもあります。
さて、このお金には単純にやり取りされるということ以外に、人間の思念というものを伴っているのが特徴です。目標、憧れ、欲望、満足、嫉妬、憎悪、欠乏、等々・・・人間の思念そのものが、さまざまな物質化を起こすので、大事なのは、お金そのものの働きの裏にあるお金に伴うあなたの思念をどう扱うかということになります。あなたの家族の間でいちいちお金をやりとりしなくても、その信用だけで生活が成り立っているように、この家族関係を地球規模にまで延長すれば、実は、お金のやりとりを介在する経済システムはいらなくなりますし、実際に進んだ惑星文明ではそうなっています。
お金のやりとりが発生するとき、どんな思念を伴わせることが、よりインテリジェンスが高いかについて説明していきましょう。
1)お金を自分のために使うとき
物を買う、各種のサービスを使う、税金等の支払いをする・・・こういったとき、あなたのストックは減っていきます。しかし、お金の行方のその先に注目します。あなたが支払ったという行為は、2重の意味でポジティブな効果を生み出しています。一つはあなたにとって役立つこと。もう一つは、そのお金は、その誰かが何かを求めたりサービスを使ったりする権利としての豊かさを提供していることになるのです。使用することによって「減って損する」「なくなって欠乏していく」という思念を伴うのではなく、それによって自分が(物やサービスを)得る感謝と他者への貢献を意識するようにしてください。もちろん言うまでもないことですが、これはお金を無計画に無秩序に浪費しなさいということを推奨しているのではありません。
2)お金を誰かのために使うとき
誰かの活動のために寄付をしたり、食事をごちそうしたり、あるいはあなたの持っている本来有償であるリソース(音楽演奏できる、プログラミングできる、カメラ撮影できる等々)を無償で提供するのも誰かにお金を使うのと同義です。こうしたとき、あなたの行為は、3重のポジティブな効果につながります。一つは、あなた自身にとって貢献のニーズが満たされ、気分が良くなるということ、二つ目は、その豊かさが相手の豊かさにつながること、三つ目は、1)と同様そのお金が使われる先を豊かにすることです。この場合、ギブアンドテイク的に、それによる何かの見返りを期待する思念をのせてしまわないことが注意点となります。期待どおりになるにせよならないにせよ、あなたの本来のあり方と関係ない無駄な思念を使うからです。
3)お金を自分のために貯めるとき
上記の2つの考え方を延長するとわかるように、この場合、エネルギーとしては全く流れていません。もちろん蓄積することにより、それを将来、こうした目的で使うことを考えているし、そのために計画的にストックしている、しかもそれがあなたの人生ミッションと明確に関わっているとなれば波動としてはよいかもしれません。ただ、エネルギーとして停滞状態にあることは忘れないようにしましょう。
このようにお金は思念を伴うエネルギーであるから、もらうにしても、貯めるにしても、使うにしても、どういう思念をのせるかが重要になってくるわけです。
かつての地球には、貨幣システムがなくてもうまく循環する古代文明が存在していました。その頃の精神状態を探求することも尊いことでしょう。また、将来的には地球も貨幣を介さないけれど今より皆が豊さを実感できる世界が訪れることでしょう。しかし、その練習段階としてのお金にどういう思念・エネルギーを使うのかが問われているのです。
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