vol.115 Q. 日本において不登校はなぜ増えているのか?(自己内対話45)

A. 日本において不登校児童・生徒が増えている現象が象徴している背景は、学校だけの問題にとどまりません。不登校を表面的な現象だけでなく、その背景や構造を理解することで今後に生かすことができます。

まず、宇宙俯瞰のスピリットレベルの話から始めると、今の地球にやってくる魂は、より、自分らしい自分を求めてやってきており、地球環境や生態系との調和などに対する意識も徐々に高くなった魂が人間の肉体を持って生まれてきているわけです。自分の生を社会に適合させていくということよりも、本来の自分自身を生きることに興味・関心を持って生まれてきているという前提で考えてください。

そうすると、どうなるか。予め決められた画一的、同じペース、一年中メンバー変更のない変わらない環境に適合させていくということが難しい状況が現れます。それぞれが自分らしく生きた時、その興味・関心がそれぞれ違うのに同じ内容を同じペースで強制的に学ばされるカリキュラムには無理が生じているのです。そうすると、その無理は自覚にせよ無自覚にせよ、精神的にも肉体的にも作用して現行の学校には行けなくなってしまうわけです。

このようなことを理解した学校では、個別最適化されたカリキュラムやITを取り入れたり、教師が教えることからコーチ役をしたりとシフトしていますが、そうした体制をとっている学校はまだまだ少数派なのです。まずは、このような背景があることを大人側が前提理解して制度設計していかないことには、新しい教育が始まっていきません。

一人で孤独に学習することを子どもたちが強く望んでいるわけではありません。もちろん一人で学習する時間も大切ですが、さまざまな人(子どもだけでなく大人も含め)と交流し、共同していったり、そこから何かを生み出したり発見するプロセスにも興味があるのです。そうした声も前提にしながら、何をどうサポートしていくかが本気で問われている時代だと言えましょう。

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