vol.144 Q.「波動」という言葉の意味がよくわかりません・・・(自己内対話74)

A. 「波動」という言葉は、もともとは、物理学における波の理論から出てきている言葉。しかし近年は精神世界やスピリチュアルな本や記事などにもよく出てきています。ここで定義に照らしていろいろ説明してみましょう。

波は、五感で感じられるものとしては海でみられる波のように、高い・低いが周期的に繰り返される現象です。また1秒間などの単位時間あたりの高低の繰り返しが多いもの(高周波・短波長)と少ないもの(低周波・長波長)、波の高さが高い・低いなどによってその程度を表します。また光や音のようなものも波動であることはよく知られているところですね。

ところで、現代物理学では、すべての物体は物質波(ド・ブロイ波)という波をともなっている(すなわち振動している)ことがわかっています。これは素粒子のような目に見えない小さな物質(ミクロ)から目に見えるボール大の物質(マクロ)まですべてです。つまり森羅万象すべてのものが振動しているのです。また波の特質として共振という現象があります。音叉をならして全く同じ音叉を近くに置くと共鳴するといったものです。長さの違う音叉ではこのように反応しません。また波は干渉によって増幅したり消えたりもします。詳しくは物理の教科書などを参照してください。

さて、ここからは、精神世界で使われている「波動」の話との関連です。よく、「馬の合う友人」、「類は友を呼ぶ」、「引き寄せの法則」などが先の波動の特質(共振)と似ているので「波動」によって説明されたりすることがあります。波長があえば共鳴するし、しなければそもそも出会うこともないというものです。例えば、あなたが繁華街で飲食するのが好きならばそのような人が集まっているから話も合うでしょうし、あなたが自然の中でジョギングする人ならば、そこで出会う人と話があうでしょう。それは単純な理屈ですし納得いくものだと思います。

なんとなく気が進まなかったり、居たくないシチュエーションや場所、雰囲気が醸し出す何かをあなたは感じていますよね。そうしたものも波動と関連づけられているのです。この精神面での波動を受けたり与えたりすることについては、別途説明します。

さらに、宇宙的視野で言えれば、宇宙に存在しているのは、われわれが五感で感じられるような存在ばかりではないわけです。低次元から高次元まで様々な波動からなる多様の存在がいて、さまざまな関りを持っています。それは今の人間の言語レベルですべて説明することは不可能です。やがてあなたがより進化し、波動が変わると確認できる存在というものがあります。

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