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【あがり症Q&A】腹鳴恐怖!お腹がなって恥ずかしいです

動画紹介(文字起こし全文掲載)

 今日ご紹介する動画は、「【あがり症Q&A】腹鳴恐怖!お腹がなって恥ずかしいです」です。 

 特に中高生からのお悩みが多い腹鳴恐怖。

シーンとする中で自分のお腹が鳴ったら、恥ずかしいですよね。

これは、誰しも一度は経験があるものかもしれませんが、それが一度きりの恥ずかしい思いで終わる人と、腹鳴恐怖にまで至ってしまう人がいます。 

 その違いは何なのか? 

アシスタントの体験談も参考に、腹鳴恐怖の克服法についてご紹介します。

授業中にお腹が鳴る

今日は、あがり症についてのQ&Aをやっていきたいと思います。

よく色んな質問を受けるのですが、ありがちな質問に対して、大事なポイントをお伝えします。質問はこちらです。

【Q】
学校で授業中にお腹が鳴っちゃって、とっても恥ずかしいんですが、どうしたらいいでしょうか?

【A】
実は、私はあがり症の動画を、今現在で300本ほどYouTubeであげているんです。

その動画の中で、一番アクセスが多いのが、このテーマを取り扱った動画なんです。

腹鳴(ふくめい)恐怖と言うのですが、この質問がめちゃくちゃ来るんですよ。

そして、質問を下さるのは全員が高校生以下。

たぶん20歳以上の方からは質問は来ていないんじゃないかな。

動画への質問やコメント数は、70件以上来ています。

とにかく、中高生が多いかなというイメージなのですが、授業中にお腹が鳴ってしまいます、と。特にテスト中とか。

>アシスタント:分かります。私も経験があって、高校生のときに、ものすごいおっきな音でお腹が鳴ってしまいました。皆に聞こえているかは分からないんですけど、自分としては「おっきな音出ちゃった~!」みたいな感じで、シーンとした中でグーッと鳴っちゃって、恥ずかしい思いをした経験があるので、分かります。

つらいですよね。

>アシスタント:つらいです。

特に、好きな男の子が隣にいたら。

>アシスタント:恥ずかしいです(笑)

もう最悪ですよね。それで、結果として、それは1回で済んだということ?

>アシスタント:それは1回で済みましたけど。

多くの方は、1回で済まなくなっちゃうんですよ。

特に悩んでいる方々というのは。

グーッと鳴った後、また鳴っちゃったよ、また鳴っちゃったよとなって、テストでパフォーマンスがあげられない。

いつもは90点くらい取れるテストが、最悪な点数でしたという方もいる。

毎日学校に行くわけですから、それが続くと嫌なので、皆さん対処します。

大概の対処の仕方というのは、皆さん、食べますね。

食べる人が多いんですよ。

「早めに食べればいいんだ」と。「そっか、お腹が空いているからお腹が鳴る」という、本当はどうか分からない通説があるじゃないですか。

それを採用して皆さん行動するんですよ。

弁当を早めに食べる。

パンを買って食べる。

ある方のコメントでは、「お金が大変だ」というものもありました。

だって、お昼休みの前に毎日、パンだの何だのと食べていたら・・・高校生のお小遣いですからね。

それで悩んでいるという方もいました。

ここで大事なポイントというのは、アシスタントの方は1回で済んだけれども、2、3回と続く人との違いを考えてみる必要があると思うんですよ。

なぜ1回で済んだのか、なぜ2、3回と続いて、学校に行けなくなっちゃったのか。

本当にね、学校に行けないとなって、絶望を感じている方もいます。

お腹が鳴る恐怖へのあり方の違い

この違いとは、お腹が鳴る恐怖に対する在り方の違いですね。

アシスタントの方、恥ずかしいと先程おっしゃいましたけど、もう1回鳴りそうな感覚とか、もう1回鳴ったらどうしようとか、ありました?

>アシスタント:そのときは、テスト中だったので、もう気にしているよりもテストを解かなきゃということに意識が向いたんですよね。なので、恥ずかしいと思ったけれども、しょうがないやと思ってテストをしました。

はい、皆さん、これが腹鳴(ふくめい)恐怖の克服の仕方です。

この在り方ができたら、腹鳴恐怖は治ります。

今のお話では、お腹が鳴った、すごく恥ずかしい、けれども今はテスト中なので、テストを解かなきゃということで、そこに集中した。

2、3回と続く人は、意識を向ける対象が、「テスト中でも、お腹が鳴らないようにしなきゃ」ということになっています。

ただ、アシスタントの方は、テスト中なんだからということで、テストを解くことに集中した。

これが、腹鳴までで終わる人と腹鳴恐怖までいっちゃう人との違いなんです。

つまり、お腹が鳴ったから恥ずかしい、もう二度と鳴らないようにしたいというとき、意識、五感の全て、思考の全てが、お腹が鳴る鳴らないという文脈に注がれます。

その結果、お腹にターゲットが当てられるので、そこが敏感になっちゃうんですね。

痛みなどでもそうですね。

どこかが痛いと思ったとき、意識がそこに向くじゃないですか。

ニキビが恥ずかしいという子は、ニキビにばかり意識が向く。

腰痛の人は、腰が痛いといって、そこにばかり意識が向く。

意識を向けることで、より悪化するという病は結構多いんですよね。

これが、腹鳴恐怖で起こっているんです。

だから、腹鳴恐怖の方、お腹が鳴ることが恥ずかしくて何とかしたいという方は、この症状に目を向けて、鳴らないように鳴らないようにとやりくりすればするほど、お腹はますます鳴ろうとしちゃいます。

掘り起こしているんですよ、症状を。

森田神経質タイプの特徴

>アシスタント:それは、身体も反応する、ということですか?意識を集中しちゃうと、身体の方もそれに答えて、お腹が鳴るということなんでしょうか?

そうだと思いますね。

森田療法における「森田神経質タイプ」の人にはこういう人が多いんですよ。

完璧主義の人が多いですね。

ある一点が受け入れ難いから、そこに注目することで、症状が増えていってしまう。

例えば、パニック障害もそうなんですが、電車に乗っていて、急に恐怖を感じたり、ドキッとすると、そこに意識を向けちゃって、あまりにも極端に向ける過ぎるので、より高めてしまう。

これ、どの程度医学的にエビデンスがあるかというのは、私は医療の人間ではないので分からないのですが、腹鳴もそうだと思うんですよね。

そこに意識を向けることで、活性化されてしまう。

私自身が、森田神経質タイプなので、お腹が鳴るところに意識が向いて、意識を向ければ向けるほど鳴るということは知っているので、「あ、やっぱりまた鳴った」という経験はあるんですけど、気にしなくなると、鳴らなくなります。

これは、色んなものに応用できていて、不眠恐怖のなかにも、森田神経質タイプの人の不眠というのがあり、「明日は早いし、ちゃんと寝なきゃだめだ」ということで、この寝られない状態にもがく人がいるんですよ。

「寝なきゃ、寝なきゃ」ともがくと、ますます寝られなくなるんですよ。

ところが、森田神経質を克服した私から言うと、「まぁいいや」、「しょうがない」、「これ、戦うとますます寝られなくなる」と分かっているので、そのときは諦めて、寝られないなら寝られないでしょうがないという感じでやっていると、逆に寝られるということが起こります。

だから、症状に対して格闘していると、ますます悪化するというのが、腹鳴恐怖の罠です。

ところが、やっぱり、このようなことに対する克服法というのは、世の中にないんですよ。

薬を飲んでもダメですよね。

もし、身体的な病気の場合は別ですけれども、腹鳴恐怖、お腹が何度も鳴って困っているという人のほとんどは、森田神経質タイプの特徴である、ある一点に集中しやすい、こだわりやすいという特質と、それを何とかしたいという特質があって、この性格傾向が起こした幻想の病です。

幻想の病から逃れるためには、症状に集中している限りは治らないので、恥ずかしいけど、たとえばテストを頑張って解こう、とする。

恥ずかしいと思いながら、今必要なこと、今目の前の目的に向かっていくしかないです。

悩みを他者に話す

あと大事なことというのは、悩んでいる人ほど、自分の弱さをさらけ出せないというか、隠したがる人が多いので、「お腹が鳴って恥ずかしいのよね」と友達に相談するのもいいかもしれない。

とにかく一人で悩んでいる限りは、腹鳴恐怖は治りづらいです。

>アシスタント:そうですね。そのときも、テストが終わった後に、友達同士で集まってお話するじゃないですか。そのときに、「いや~、さっきお腹鳴っちゃってさ~」と言うと、「私も~」とか皆んな言うんですけど、皆んな他の人の音は聞こえてないんですよ。それで、意外と自分のお腹の音も聞こえてなかったんだなという風に気づかされて、それからはちょっとくらい鳴っても気にならなくなったかな。勝手に私が、おっきな音が出ちゃったと思っていたのかな、とそのときに思ったんですよね。

そんなものなのかもしれませんね。

>アシスタント:それで、友達の「お腹鳴っちゃったんだよね」というのも、全然聞こえてなかったし、たぶん同じような感じなのかなと思ったんですけど。

それだったら、一人で悩んで、一人で恥ずかしがっているだけのような感じなのかもしれませんね。

まさに腹鳴恐怖の乗り越え方かなと思いました。

ナチュラルにそうなれたんですね。

こういう在り方ができたらね、腹鳴だけじゃなくて、自分の心身症状(あがり症、どもり、赤面など)もすべて、症状に集中することで起こっているんですよ。

大元はその仕組みなので、今のような感じで、「しょうがないかな」と思って、今の目的をやらなきゃという風にやる。

そして、「お腹鳴っちゃった~」と誰かに話すこと。

そういったことで「まぁ、いっか」と思えたら、これは治りますよ。

今日は、腹鳴(ふくめい)恐怖についてお話しました。

あまり気にしすぎないように、ということです。

学校で大事なことというのは、勉強をすること、そして友達が大事ですよね。

友達と仲良くやる、部活を頑張るということ。

本当の目的をどんどん膨らませて、自分が楽しいこと、ワクワクすること、夢中になれることに、一生懸命取り組んでいけば、勝手に腹鳴恐怖は収まっていきます。

症状に意識を向けすぎるからこそ、ハマっていってしまうのです。

意識を建設的な方向に注いでいけば、あなたの腹鳴恐怖は、必ず良くなると私は信じています。

以上になります。

ありがとうございました。

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