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山花に想う。「大三角草 オオミスミソウ」
GWの山旅計画の参考にしたいと言われ、昔のサイトにあげていた記録を探して見返していたら懐かしさがこみ上げてきた。
花がたくさん載っているので、このnoteにはピッタリかな?
写真が荒くて申し訳ないですが、山行記録をそのままにあげておきます。
ちょうど10年前の山旅でした。
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大佐渡山地縦走 -オオミスミソウの頃- 2013/04/27 - 04/29
アプローチ:新潟港-(カーフェリー)-両津港(民宿泊)
1日目:民宿-(タクシー)-白瀬登山口-金剛山-ドンデン山荘(天泊)
2日目:ドンデン山荘-マトネ-金北山-横山登山口
アプローチ 2013/04/27
「佐渡島は花咲く山だ」という。新潟の海沿いの低山も春の花が良いらしいのでそんなものかと思っていた。そしてGWの行先を考えているとその佐渡島が頭に浮かんだ。
3月上旬に屋久島へ出かけていたこともあって遠出億劫病はやわらいでいるし、島行きが連続するのも面白いかな。昭文社の「山と高原地図」がカバーしていないエリアなので事前に地図だけ作り、ゴールデンウィークが始まる金曜夜に車で出発した。
佐渡島へ船での入港口は3カ所あり今回は新潟港から両津港への往復にした。自宅(東京府中市)から新潟港へは345km。屋久島の時は鹿児島港まで1368kmだったので、すぐそこ、みたいに感じる。いい具合に感覚が麻痺しているのが頼もしい。
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午前2時に佐渡汽船横の立体駐車場に着いて仮眠。佐渡汽船を利用する場合は一日最大800円なのでお手頃だろう。
※帰りに受付で割引券をもらう必要有
6:00出航便で両津港へ。ちなみに大型連休初日は3時発の増便もあるので(このGWは5/3にそれがある)、少し無理すればタイトな日程でも旅が出来る。
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両津港に降りたのは9時を回ってから。空は暗雲に覆われ今にも降り出しそうなので初日は飲み食いに明け暮れるとしよう。
汽船ターミナル内にある観光案内所で今日の宿を決め、また山に詳しい人も常駐していたのでコースの状況を聞き、バス時刻表とトレッキングマップをゲットした後は両津近辺を散策するとするか。
宿は港から歩いて5分の「海老名旅館」さん。チェックインは15時なので荷物だけ預けさせてもらってぶらぶら開始。
さてノープランなので時間がたっぷりだ。
新潟港戻りの時は時間が無さそうなので、土産物屋で何を買うか決めておく為ターミナル2階にある土産物屋へ。
酒売り場で試飲をさせてもらい佐渡島でしか手に入らない酒中心に「金鶴(超オススメ)」・「真稜」の純米酒に決定。定価で売っていることも確認。(だって屋久島なんて観光センターでは三岳がえらい高いんだもの。ねちっこくぶつぶつ。)
3Fの海鮮横丁で軽くやってから、周辺をぶらぶらして昼飯は天国さんへ。
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あてはブリの真子・白子煮と、こごめの天ぷら
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裏通りにある小さなお店ですが魚の煮付けや焼きも良さそうですよ!
お次は港のポスターで知った3月にオープンしたばかりの「トキふれあいプラザ」へバスで向う。
「トキの森公園」というトキ繁殖施設内にあるトキと間近にふれあうことが出来る場所で、ガラス越しだが確かにトキを間近に見ることができた。
また帰りがけには幸運にも自然放鳥されたトキが大空を舞っている姿を見ることができた。トキ色が空に映えて美しく、乱獲されてしまったのもうなづける姿だ。
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どじょう食べてます。
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これが朱鷺色なのかぁ。
さて両津港へ戻ってきたら16時前。宿近くのタクシー会社で明日朝の予約をし、今日は素泊まりなので明日の朝食を買ってから宿に戻る。
宿のおかあさんにお勧めの居酒屋を聞いて風呂の後にまた海鮮で一杯。
あーしばらく海の幸はいいやあ。
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貞子が出そうなぐらい。。
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帰りがけに日本酒とつまみを買ってだらだらタイム。布団に半身入ってテレビを見ながらちびちびやっていたらいつの間にか夢の中へ。
1日目:両津港の民宿-(タクシー)-白瀬登山口-金剛山-ドンデン山荘(天泊)
6時に起きて寝ぼけまなこをこすりながら買っておいたサンドイッチをパクつく。宿の清算をしようと御勝手の方へ声を掛けたら、大きなおにぎりを乗せたお皿を持っておかあさんが出てきて「はい、朝ごはん」と差し出された。
食べてしまったことを申し訳なく伝えると「じゃ待ってて」と銀紙に包んで頂いた。素泊まりなのにありがたいことです。
宿から数十秒歩いた「港タクシー」ではタクシーが出発を待っていた。早速乗り込んで白瀬登山口まで。海沿いの橋が一部工事中なので迂回路経由で3260円也。
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登山道へは川を渡ります。
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落葉小低木
登山口では日が当たるのを待っている地元の登山者が1人。川辺には一人静や延齢草が咲いていた。お先にと、橋を渡ってまだ肌寒い森を行くと、程なくして日が当たる明るい道になった。
足元には見頃を過ぎたカタクリが続いている。上の方で咲き残っている花を期待しながら標高を上げて行くと、ちらほらと春らしい花が顔を出し始めた。
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葉は展開していません。
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雪国の菫です
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お、佐渡にも咲いているのか。
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実は自然に咲いているものを見るのは初めて。
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さて肝心のミスミソウだが全く咲いていない。コースは山歩き目線で選んでしまったので、このルートには咲いていないのかな?、と心配になりながらトビガ沢を渡って緑の少ない斜面を登りきると、あ、この花はもしや!?
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初めて見ました。
しぼんだカタクリの間からひょっこり顔を出しています。
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日が当たらず撮るのが大変。
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これも初めて見ました。
距が長く反り上がっているのが特徴です。
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「かわいい花だな~」と歩いていたら本格的にオオミスミソウ地帯に入った。もう全然足が進まなくなってしまう。降参です、まいった!
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※はたから見たら危険なおっさんです。誰も居ないからいいけどさ。
ちなみにオオミスミソウは世間的には「雪割草」という愛称で親しまれていますが、サクラソウ科に私の好きなユキワリソウという種名の花があります。なものでこのレポでは種名のオオミスミソウで呼びます。
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標高を上げて行くと、ようやくカタクリが見頃な地帯になってきた。大佐渡山地はとにかくカタクリが山全体に咲き乱れ、登山道にも進出し踏んで歩いてしまいそうだ。
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ちなみに佐渡島の形でいうと、左上側が大佐渡、右下側が小佐渡と呼ばれる。面積はほぼ同じだが、大佐渡山地の方が標高が高く最高峰の金北山があるので大佐渡と呼ばれるらしい。
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ふと時計を見るとありえない時間。CTを1時間以上もオーバーしている。この後は雪道になるのに時間を使い過ぎ。あわてて先を急ぐが花が止んでくれません。
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新潟は紫色が多いです。
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でも懲りずに撮ってます。
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登山道や山麓に残雪が出てきた。遅れを取り戻すべくひたすら登って、樹林帯の中からひょっこり展望地に出ると組上という名のピーク。進行方向に金剛山が見えると思っていたが、ま白なピークは肩の部分でした。
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スパッツ+ストック装備に変更。
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山頂はものすごい強風。社の陰で風を避けながらおにぎりを食べていると、同じ方向から3人組の登山者が登ってきた。
2,3話していると「GPS持ってるの?」と聞かれた。そういや観光案内所の山に詳しい人にも聞かれたっけ。金剛山から雪畑山の分岐までの鞍部は残雪期に道迷いが多発とのことだ。今日の天候なら心配ないだろうが地形図と照らし合わせながら慎重に行かねば。
3人組は金剛山までの様で、いい笑顔の写真を撮ってあげたら私より先に降りて行った。
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ほんとは行きたいんだけど時間がなあ。
どのピークに出てあの辺がどうのこうのと地形図とにらめっこしてから歩き出した。
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上の金剛山からの大画像というと、中央の雪畑山のすぐ左隣にある緩やかな雪のピークです。
とりあえず無事なところまで好天で来ましたが、悪天(山腹を覆うような曇天でも)であるならば止めておいた方が正解のコースです。
私はそう思いますので金剛山もしくは組上のピークまでで検討ください。小屋泊装備では好天でもこの時期は突っ込まない方が吉です。
この後トレース通りに進んでみると藪っぽいとこや急斜面を行ったりなど難儀する道になった。夏道はどうなのかなと掻き分けていくと、ありゃ平和な道じゃないですか。
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菓子パン休憩。ふう~久々の天泊装備は疲れる。夏道は出たり消えたりで、背丈ほどの小低木密集地帯をむりくり越えていたら、ずっこけて足がつってしまった。ザックを背負ったまま花の写真を撮っていたからなあ。春の花はやってくれます。
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もちろん牛はまだいません。
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いつもなら避難小屋内部の写真を撮ってレポに載せるとこだけど、疲れすぎて断念。
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右奥の丸いピークが金剛山です。
今日は1000mを超えていないがそれを感じさせない素晴らしい山並みです。感無量。
アンテナ施設が並ぶ尻立山は展望無し。下って行くと両津湾が見えてドンデン山荘の裏手に出た。
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ありゃ?山荘前に先週飲んでいた山友の姿が。確かにこの連休は佐渡にも立ち寄ると言っていたけど、お互い日程や行程も話していないのにバッタリするとは驚きです。
話を聞くと今日はアオネバ登山道など歩いたらしく、このまま下って下界で飲んだくれるようだ。佐渡では酒蔵にも行くみたいで相変わらずいい旅をしている。私は山は一人が好きだけど、一人での観光は苦手なので見習いたいものです。
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天場使用料は500円。で、この天場、ペグが気持ちよ~く効いてくれる。久々にペグを使った。すぐ横には蛇口の水場があり両津湾を見下ろせる極上の部類に入る天場です。
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寒いのでダウンを着こんで山荘前のウッドデッキで生ビール。だぁー!たまらん。500円でお風呂も入れますが予定に無かったし飲みに専念するとしよう。
トイレは山荘の中で24H玄関の扉は開いています。自販機は玄関内と中に2つありビールやチューハイが売っています。500mlのペットボトルが200円、500缶ビールが450円也。
ご当地?カップ麺はあっさりしてて美味しかったけど、全然足りなくてテントの中でまたラーメン。大汗かいた行程だったので体が塩分を欲しています。屋久島でゲットした三岳を飲みきったところで睡魔が。
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頭上は満点の星空。夜風にあたっていたら酔いが醒めたように思ったけれど、テントに戻ってシュラフにくるまれば寝入りはすぐだった。
2日目:ドンデン山荘-マトネ-金北山-横山登山口
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目が覚めると4:25。少し寒かったが夜はよく眠れた。テントから顔を出すと外は明るくなり始めており、外の温度計は3℃を示している。
トイレのついでに山荘前から金北山を撮った。残雪をまとった姿は1200m足らずの山とは思えない迫力がある。
朝はお茶と菓子パンで軽く済ませて撤収開始。出発前に日の出になった。
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まずは舗装道を金北山縦走路方面に歩く。すぐにカチカチの雪道になり曲がりくねった林道通りに行くと、左手に「金北縦走入口」の道標が。残雪が多い時期は、ぼーっと歩いていると見落としそうだ。
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昨日と同じ様にこの道も残雪が多いが、ドンデンから金北山間はGW前にルートが作られる様で、赤テープ類がしっかり付けられトレースもはっきりしている。一汗かいてマトネのピークに出るとようやく稜線の縦走路が始まった。
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役の行者はぽっかりと雪原になっており、そこから間近に見える金北山の上空はどんよりの曇り空。
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役の行者から低木帯を抜けると佐渡最高峰が間近に見えます。
たぶん左の窪地が鏡池かな。
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前を行く一団が中央右側を登っているのが判ります。
さて事前に聞いてた話だと残雪期は金北山への最後の登りがやっかいとのこと。直下まで来てみると前を行く一団が壁の様な斜面に取り付いているところだった。うーん確かに急過ぎる。アイゼン出番かな?
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雪は緩んでいましたのでアイゼンは出さずにストック2本で慎重にバランスをとりながら登る。
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やっとこさ着いた金北山には古い建物があるだけで道標が見当たらない。この施設は防衛省のもので今は使われていないとのこと。建物のせいでなんとも冴えないピークです。写真と行動食を終えたらさっさと下り始めます。
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神子岩への降り口はトレースが見当たらず、よくよく見るとうっすらと付いている程度。赤テープが付いた夏道は雪に埋もれた箇所が多くて下るコースを間違わない様に地形図と見比べながら行く。
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やがて雪は薄くなり夏道を行けるようになる。そして雪が無くなると現れ出すのはカタクリの花。隙なく咲き出すんだなあと関心しながら下っていくと、わわ、オオミスミソウ地帯の始まりです。
昨日より大株も多くてまた足が完全に止まってしまった。
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![](https://assets.st-note.com/img/1682754882849-0WkX03I71c.jpg)
やっと神子岩の分岐まで降りてきた。所要時間はCTに比べて1時間もオーバー。まあ、花の写真を撮っている時点で観念していましたけどね。
![](https://assets.st-note.com/img/1682754936233-dwxVXNvmEP.jpg)
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神子岩からはブナの森の中へ入り残雪の斜面をゆるやかに下る。所々に付く赤テを拾って下っていくとやがて夏道が出てきて、また道の両側をカタクリが飾ってくれていた。好きな花だけど、もうお腹いっぱいです。
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途中「追分へ」と書かれた細い獣道の分岐をスルーして道なりに下り続け、一旦沢沿いに出てからまたカタクリの登山道に戻る。
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横山登山口と初盛ダムの分岐では「安養寺・横山へ至る」と書かれた方へ進む。最初は道が細くて藪っぽい箇所も出ていたが、もう雪を踏むことは無く相変わらずカタクリやオオミスミソウが咲いてる道が続く。
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金北山からここまでのすれ違いは3人のみ。いつもの山行なら熊鈴を鳴らしているのだが、佐渡の山は大きな獣はいないので人の少なさも加えとても静かな山中だ。
と、前方には5人目となる2人組の女性がゆっくり歩いていた。追い抜かす時に挨拶をしたところ行程を聞かれたので答えると「金剛山で3人の登山者に会わなかった?」と聞かれた。
その3人組は彼女達の山仲間ということで、昨日金剛山から入っている単独がいると聞いていたらしい。下山口のことも話していたので、もしかしたら今日すれ違うかもね、と話題にしていたそうだ。
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佐渡のイワカガミは、いつも見るイワカガミより何倍も大きい葉が特徴です。葉が日光で光っていますがこの光沢が名前の由来です。
実は和名の花の名前は、咲いた花の姿より葉の形や実の形などから取った名前が多いんですよ。
さて、横山登山口から横山バス停までは30分ほど歩くのだが、話の成り行きで、最初はバス停という話が最後は家と逆方向になるのに両津港まで送って頂けることになった。車中ではイチゴ(1パック分!)をご馳走してもらって、佐渡の花の話で文字通り花が咲いた。
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佐渡の人はにこやかでいい人が多いなあ、山旅の締めくくりでまた感謝です。人けの無いターミナルの階段で身繕いをして、目の前に広がる大佐渡山地へ別れを告げた。
さーて、フェリーの出航は16:05なのでまずはメシ。
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これは、もう、ビールを飲むしかない、うん。2杯飲んだらいい気分。
こりゃ新潟港では車中で仮眠しなければ。 ご飯やカニ汁はおかわり自由。最後はお盆がカニの殻だらけに。
お腹が膨れた後はお土産に日本酒をたんまり持ってフェリー乗り口の列に並ぶ。島へ来た時は閑散としていたフェリーは3連休の最終日なので混雑していた。
フェリーでは客室に行かずに表のベンチで寝転んで出航。
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島を離れると急に海風が冷たくなった。やっぱり海上は違うね。短い滞在だったけれど佐渡は本当に良かった。次は飲んだくれメインにしよう。
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