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コーチング講座 第7、8、9回リフレクション

1 掘り下げるテーマ

 日曜日、コーチング講座が3回まとめて実施されました。日曜日に一気に3回連続で行うということで「コーチング合宿」と称されていました。
 さまざまな気づきがありましたが、そのさまざまな中から掘り下げたい一つを広げていきます。
 
 今回掘り下げることは、
「質問によって、クライエントが本当に語りたいことを語らせる。」という基本的なコーチング行為において、
「クライエントが言おうとしている・言いたいこと(本題)」

「コーチ本人が気になる・興味がある(雑念)」
をどう分ければいいのか、という話題です。

 講座の中で、N先生がグループで話し合ったことを、全体発表の場面でシェアしてくれたのがこのテーマです。
 それを聞いた筆者にとって、かなり大きな関心となりました。
  
 振り返ってみると、今まで誰かにコーチングっぽいことをするとき、
「今のは本当に相手が言いたかったことなのかな?」
「自分が聞きたかっただけではないのかな?」
 とモヤモヤすることが多々あったのです、

 つまり、一般化するならば
 「クライエントさんの本当に言いたいことってどうやって判断したらいいのよ!?」という関心ごとです。

 従来、こういうことは経験による「勘の精度」として、もはや職人ワザみたいな感じで伝えられてきたことのような気がします。
 
 今回、例をいろいろ想定しながら、「間接的な想像による考察」で整理していきます。

 ちなみに筆者、メチャクチャに本が好きなのですが、まだ「コーチング」の本は一冊も読んでいません笑。マジで。

 コーチング講座を全部受け終わってから、後天的に書籍で学んだらどうなるんだろうなあと実験しています。

 よって、このリフレクションは、筆者の25年ほどの少ない人生経験とコーチング講座9回を受けての考察です。
 書籍やコーチング学会などではセオリーとして提言されていることかもしれません。いつか書籍で出会うのを楽しみにしています。

2 キャバクラにきたお客さんから、どう聞き出すか

 クライエントが言いたいことをどう掴むかを、一生懸命考えているうちに、なんだか「キャバクラ」が脳裏に浮かびました。

 行ったこともないのに、です笑

 実はうちの父親が大の女の子好きのオッチャンでして。
 例えば、夫婦旅行や昔の友人との呑みなんかで「キャバクラに行った」とか「なんとかバーに行った」ってのをよく聞かされていました。
 ちなみにうちのお母さんの許可はちゃんともらっています。大丈夫です。「父さんも若い女の子と遊びたいこともあるでしょ〜。」なんて言ってます。
 あ、筆者の妻というか細君というかパートナーは、ダメです。
 
 閑話休題、本題に戻ります。

 さて、キャバクラのお姉さんは、どんなコツを使ってお客さん(父ちゃん)の心を鷲掴みにしているのでしょうか。
 そしてそのコツをうまくコーチングに転用できないかと考えています。

 つまり、キャバクラのお姉さんも、コーチも、「相手が言いたいことを聴けるように質問をする」という行為が共通していることを起点に考察していくということです。

 まず、架空の心理状況を想定します。もちろん日本全国のキャバクラでこんな心理状況で起こっているかどうかはわかりません。

それぞれの本音
 キャバクラお姉さん・・「お客さんの年収」「好きな料理」
 お客さん・・・・・・「昔の武勇伝」「社会で認められていること」

 このように本音の部分で、お姉さんとお客さんとの間に乖離があるとします。多分現実にも、これらがマッチングすることはあまりないでしょう。
 お姉さんが本当に(仕事としてではなく人として)聞きたいことは、「年収」とか「好きな料理」とします。
 一方で、お客さんは「武勇伝」とか「会社での地位、業績」などの凄さを聞いてほしいと思っているとします。

 こういう裏の状況があったとしても本番になれば、言葉たくみにお客さんの言いたい「武勇伝」や「業績」の話になります。上手なお姉さんほど、スムーズに引き出されていくのだと思います。

 お姉さんとしても、この乖離には、気づいているはずです。

『「自分が」聞きたいことではないんだ。「お客さんが」言いたいことを引きだすことが重要なんだ。』ときっとわかっているはずです。

3 それで、どうやって分けているのよ

 ここからが私の考察です。 
 もっと具体的に「自分の聞きたいこと」と「お客さんの言いたいこと」をどう区別しているのでしょうか。

 想像するに、お姉さんは

「場の目的を読んでいる」


のかもしれないと思うのです。


 言い換えれば、「この店に来るお客さんの目的はなんなのか?」という問いを立てて仕事をしているのかもしれません。

 筆者の考える「お客さん共通の目的」とは、
自分のことを聴いてもらって、承認欲求を満たすため。
 です。

 ここからブレない接客が重要と思っています。

 とはいえです。

 お客さんの「目的」ー「言動」ー「行動」が一致するとは限らないと思っています。

 
というか、ほとんどの場合、お客さんの方から、お姉さんが仕事しやすいように歩み寄ってくることなんてないはずです。そんな献身的な人はお客さんにはなり得ないです。癒されに来ているのですから。
 基本的な「共通の目的」はありつつも、言動や行動はお客さんによって、100人100様だと思います。

 でもやはり、トップレベルのお姉さんとなると、100通りの接待ができているはずなんです。どんなタイプのお客さんにも満足して帰っていただくことができる。それが夜のお店におけるプロ意識だと思います。

 筆者の考察として、

 お客さんの言いたいことを聞き出すには、
 『「共通の目的」はぶらさずに、お客さんそれぞれの微妙な目的の違いを読み、それに沿って質問すること

 と、一旦考えをまとめてみたいと思います。

4 コーチングへの転用

 コーチング合宿での「クライエントが本当に言いたいことをどうやって見分けるか」というきっかけを基に、筆者の想像だけで「夜のお仕事の上達論」を考えてみました。

 まだ、アウトラインをなぞったような考察ですが、想像だけではこれが限界でした。

 ただなんとなく、

・お客さんの目的を捉えようとする
・お客さんによる目的の微妙な差異を捉える
・捉えた目的や情報を基に接待(質問)を考える

というコツが得られました。

今回筆者の発見としては、場の雰囲気でもなく、クライエントの感情でもなく、「目的」志向が重要なんだという仮説が得られたことです。

 そのままコーチングにおける「クライエントが本当に言いたいことの捉え方」に転用してみたいと思います。 

●セッションを始める前に、「クライエントが相談しにきた目的」や「コーチングはこんなことをやる」という説明・共有が大切

●クライエントによって来談目的が微妙に違う可能性もある。お互いに細部の差異を言語化する。コーチとクライエントのベクトルをすり合わせる。
→キャバクラのお仕事とちょっと違うところ。最初にすり合わせができるという利点?がある。

●すり合わせたベクトルに沿ってコーチングするが、クライエントが言語化したものをそのまま受け取らない。「目的」ー「言動」ー「行動」が一致するとは限らないことを意識する。いつも「裏の本当の目的」があると疑う。
「信じる」と「疑う」を共存させるのが大事??
 クライエントの自己成長力を信じつつも、行動、言動だけ掬いとって、そのまま信じるのは浅はかかもしれない。


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