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健全じゃない自分に気づく

春学期の折り返し地点、大学は「中弛み」の時期かもしれない。体調を崩したり、サボってしまったりするのは避けたいけれど、無理やり頑張ろうとしてもうまくはいかない。心や体はなかなか思い通りにはならないものだ。

さて、頑張るだけではうまくいかないことを認めた上で、私たちにできそうなことは、心と体のちょっとした変化に敏感であることかもしれない。

自分自身のことに関するエスノグラフィーをオート・エスノグラフィーと呼ぶが、オート・エスノグラファーになったつもりで、自分自身の認知バイアスの状態をセルフチェックしてみるのはどうだろう。日々の自分を観察し、不快感や怒りを覚えた時の様子を注意深くモニタリングしていると、心と体の動きがなんとなく掴めてくる。

私の場合、「相手が悪い,私は正しい」と思うようになったら認知バイアスが強めになっているようだ。そんな自分の状態に気づいたら、軽めの夕食後、ゆっくり風呂に浸かって、たっぷり睡眠。翌朝は早めに起きて、2時間ぐらいウォーキング。朝食のあと、猫たちと一緒にゴロゴロと過ごす。すると、何となく「ヘンなのは相手じゃなくて、もしかして私の方?」という考えが浮かんできたりする。

受験勉強とは違い、「経験学習」は超長期のプロセスだ。一時的に強烈に頑張るよりも、頑張りすぎずに、ゆらゆらと長く活動しつづける方がいい。「頑張るけど、頑張りすぎない」ことが大切ということだ。でも、いつも「健全な自分」でいることはできない。だからまず、「健全じゃない自分」に気づくことから始めるのがいいと思う。