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ホニャラ旅日記 奈良・天川ショートトリップ その1

先日、ネオヒーラーという健康器具の講習会への参加と、えみちゃんの実家への帰省。そして前々から瑛美ちゃんがいきたい!と言っていた天川村へも行くことに。3泊4日のショートトリップでした!

奈良のワンダーランドへ【1日目】

気合の5時半起床で天川村へと向かう。色々話を聞いていたら、時間が足りなくなるのがわかったので、早朝の出発としたのだ。

行きの車の中で、瑛美ちゃんから天川村の魅力について聞く。
会社員時代に何度か訪れたことがあるそうで、車を持っていなかった当時はとても不便だったものの、それでも行きたくなるような魅力ある場所なのだそうだ。
特に絶賛していたのが、「蛇倉七尾山」ここは以前は観光マップはおろか、Googleマップにも載っていない謎な場所だったそう。しかし偶然入った食堂で勧められて訪れたら、1時間ほど登った先に、とても良い場所があり、それ以来お気に入りの場所らしい。詳しくはぜひ、行ったときに感動を味わってほしいということで、着いてのお楽しみということになった。

名阪国道を経由して、吉野をかすめて天川村を目指す。Googleのナビに従って進むと、なぜかとんでもない細道を案内される。一応県道らしいが、もうこれは険道レベル。新しい道ではないのに車のナビからは道がなくなり、さらに不安が増す。

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峠の頂上に待ち受ける、素掘りの細いトンネル。突入すると、微妙に真っ直ぐではなく、少しずつハンドルを切らなければ通ることが出来ない。

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もし天川村に行くことがあれば、Googleだけに頼るとトンデモナイ裏道を通ることになるかもしれないので注意しよう。

距離的に近いのは間違いないらしく、いきなり天川村の温泉街・洞川温泉街へ。そういえばお昼はまだだったので、なにか食べようかと調べる。いい感じのカフェはご飯ものがなさそうだったので、見かけた中華屋さんへ。
地元の人が集い、なかなかいい雰囲気。地物の豆腐を使っているというマーボー豆腐と、あんかけちゃんぽん麺の下に卵焼きで覆われたご飯が隠れている、チャンポン丼を注文。
どちらも絶品!ちゃんぽん丼の下に敷かれている卵&ご飯は、まるで天津飯のようで、少し多いかなと思いつつ、ペロリと平らげた。

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先日の高山でも中華屋に入って大当たりだったので、もしかしたら観光地の中華屋さんは美味しいという法則があるのか?

満腹になりお店を出ると、丁度降り出す雨。本当なら今日、蛇倉七尾山へ行こうと思っていたが、山登りということもあり、今日は断念することに。
代わりに情報を見て気になっていた、五代松鍾乳洞へ行くことにした。
ゴロゴロ水を汲むことができる駐車場と共用らしく、有料駐車場に止めることになる。
どうもこのあたり、駐車場料金は大阪レベル?なのか、そこそこ有料駐車場の料金レベルが高い。

冷たいお水を飲んで、いざ鍾乳洞へ・・・と思ったら、丁度係員さんの昼休憩の時間。鍾乳洞へ上るモノレールの時間まで30分ほどかかるみたい。
行きは歩いて登り、帰りにモノレールに乗ることはできるか聞いてみると、次の便に乗る人が一杯だと、帰りも歩かなければいけないよとのこと。
待つかどうか少し迷ったが、小雨になったこともあり少し歩いてみたい気分でもあるので、入場料を払い、登山道を歩いていく。

苔むした景色が神秘的な中をのんびりと上る。
ものの15分もかからず、鍾乳洞側の駅(というより小屋)に到着。

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暫く待っていると、麓からエンジンの音が聞こえてくる。
あまりお客さんがいないといいなと思っていたら、運転士さんの他に、洞窟内をガイドしてくれるオバさんが。この回は僕たちだけのようだ。
ヘルメットを借りて、いざ鍾乳洞内へ。
最初は低いので気を付けて!との声に、腰をかがめながら進む。こういう時は小柄なほうが羨ましい。
鍾乳洞内は年間通して8度前後に保たれているらしく、半そでで来たこともあり、ひんやりとした空気に体が縮む。

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天井が高くなり、いよいよ鍾乳洞内の本体。
ここは、元々は木こりだった1個人が、ここに何かがある!と岩の切れ目を発見したところから、資金を集め、私財を投げうって洞窟内を整備したのだという。
各鍾乳石には名前が付けられているが、どれもその人が愛着を持ってつけた名前を継承しているのだそうだ。

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面白いのは、触ってはいけないというところがないところ。
鍾乳洞というと、ある程度通路が決められていて、ただ単に見て歩くだけだったので、これは新鮮だ。中には現在進行形で形作られている鍾乳石もあり、表面を触ると少しぬるぬる。石灰の成分を含んでいることがわかる。

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人数が多いと説明の声も聴きづらく、あまりゆっくり見ることもできないということだが、この回は僕らの貸し切り。ゆっくり見ることができるのでとてもラッキーですよ!とのこと。

広いところで折り返して終わりか…と思いきや、こちらへどうぞと、ここを上るのか?という所に上っていく。
その先にも空間が広がっており、見ごたえも抜群。
全長でいうと80メートルほどだそうだが、それ以上に感じる長さだった。
通り抜けて、出口は別の場所。
入る前は、標高が高いということもあり涼しいと感じていた外の世界も、鍾乳洞から出るとなまぬるい空気に感じる。

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大満足での帰り道は、もちろんモノレールに乗車する。丁度やってきたモノレールは、お客さんでいっぱいだった。いよいよモノレールに乗り込む。モノレールと言っても、いわば急斜面のミカン畑などで作物を運んでるアレに、椅子を付けただけの簡易的なもの。
椅子の向きは上りの向きに固定されているので、下りは背中から谷に落ちていくかのような感覚。
しばしミカンになった気分で下っていく。
レールも簡易的なものなので、これって大雨で崩れたりしないのか?と不安になる代物。しかし森の中を抜けていく景色は雰囲気よく、あっという間の乗車体験だった。

少し喫茶店で休みつつ作戦タイム。
瑛美ちゃんも始めて行くという天川神社へ行くことに。天川村の中心地を抜けて、国道からそれたところに天川神社が。

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少し天気が心配だったが、雨に降られることもなく参拝することができた。本殿へ昇る階段と、本殿の向きが一致していない、少し変わった造り。奥院もあるようだったが、残念ながら工事のため通行止め。
神社の周りをくるりと一周してみると、集落の中にはいくつか民宿も。以前はそれなりに参拝客で賑わっていたのだろうか。

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点在する神社をお参りしたり、県内最大のイチョウの木の下で佇んだりして、しばしノンビリと過ごす。パワースポットというのも頷けるポイントだ。温泉に入り、昔はモーソンと言って、ローソンをパクって話題になった、モリクラフラフラへ。それでも充分面白い名前だが。以前はオリジナルグッズなどもあったりして、尖っていたという瑛美ちゃんの情報だったが、比較的おとなしい、普通の商店といった品揃えだった。

さらに閉店間際の物産館へ行ってみると、いもぼたという、天川村の郷土料理を発見!じゃがいもとご飯を一緒に炊き込んで団子状にしたもの。ほんのり塩が効いて、とても美味い!一緒に食べたソフトクリームは、普通のお味だった…

さて今夜のお宿は、POST INというゲストハウス。元々は郵便局だったそうで、玄関先の郵便ポストがその名残だ。夫婦で移住してきて、ご主人さんは狩猟免許も持っているのだとか。昨年オープンしたばかりらしく、もう間も無く一周年だそう。夜ご飯のカレーを頂きつつ、宿業あるあるなど、お話を聞き語らう。

静かな夜になるかな〜と思っていたら、バーのみ利用のカップルが登場!なんでも、冬にこの宿に別々で泊まった時に出会い、それをきっかけに付き合うことになった、いわば2人にとっては縁結びの宿。今回、車中泊の旅だそうだが、バーだけでも…と、寝かしつけた子どもを車の中に置いてやってきたのだそうだ。

ネイティヴな奥さんの英語発音が、印象的なカップル。話が盛り上がり、さっきまでとは一転して、一気に賑やかな夜となりました。

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