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Aシートはええシート?

先日、遅ればせながらJR西日本の有料着席サービス・新快速Aシートに乗車してきました。
その時の感想や、改善点を記したいと思います!

<Aシートとは?>
近年の快適通勤の広まりから、新快速にJR西日本が試行的に導入した、有料着席サービス。車両本数の関係から、ごく一部の列車に限られており、運転区間は野洲~網干の間だ。
事前購入が原則で、指定券を窓口で買うことも出来るが、ウェブで購入する方が安くなっている。

<今回の乗車について>
乗車区間
野洲~新大阪間
使用切符
ポイントアップグレードチケットレス
使用車両
225系(新造型)

<本数が少なすぎる!>
現在、新快速Aシートは、平日・土日共に6往復の運転。
平日の滋賀県方面→大阪方面に関しては、ほぼ通勤には使えないようなダイヤであり、思い切って兵庫方面→大阪方面の通勤に便利なように特化した形となっています。

この本数では、周知度という面では非常に弱いと思います。
理想を言えば、京阪特急のように、全ての列車に対してAシートを設置できるとベストでしょうし、阪急電鉄も特別車両・プライベースの導入が決まっており、日中も1時間に2~3本の割合で運転される模様です。

そもそもの運転本数が多いことや運転区間が長いこともありなかなか難しいところ。乗務員の配置も必要になるので、どう捻出するか?
大都市圏だけを結んでいる私鉄との違いがそこにあるのでしょう。

ただ、新快速は常に混雑しているというイメージがあります。ということは、連結すればそれなりに需要はあるはず。
理想を言うと、米原発着には全列車連結した上で、昼間時間帯は1時間に1本は運転。朝晩は運用を工夫した上で30分に1本程度運転できるようになるといいと思います。


<運転区間が短い!>
今回、わざわざ米原発の新快速を野洲で降り、15分程ノンビリホームで待ち、Aシートが連結される新快速3号に乗車しました。
恐らく車庫がある関係だと思いますが、米原方面に関しては全ての列車が野洲または草津始発となります。
これは非常に勿体ない。
彦根・米原あたりまでは充分に需要があるように思いますし、野洲同様に車庫がある米原までの運転としても良かったのではないでしょうか?
ただし、Aシートは4両編成に組み込まれていますが、それでは敦賀行きを8両にするか、Aシートを敦賀まで運転しなければいけなくなってしまうので、そこは8両編成へのAシート組み込みに変える必要があります。

米原まで延伸することにより、長距離利用者からすると新幹線との対抗にもなり得るものとなりますし、日中でも比較的混雑している新快速の着席サービスとして有効だと思います。

<切符について>
今回は、ウェスタ―ポイントのアップグレード特典で、なんと300ポイント(300円相当)で利用することが出来ました。
通常はチケットレス予約で600円、窓口・券売機発売では840円となり、通年同額です。
一応、車内での発売はしないこととなっていますが、実際の運用がどうなっているのかは不明。おそらく座席確保はできない(持っている人が来たら移動)前提での発売となるのでしょう。

利用可能な区間が現状でもそれなりに長いこともあり、ネット予約の料金であれば妥当な金額と言えます。さすがに840円になるとちょっと高いな…という印象。
ちなみに、首都圏のグリーン車よりは快適性で勝る上に、価格も抑えられています。
京阪プレミアムカーや、阪急プライベースは500円である上、3列シートで快適性はそちらの勝ちでしょう。

<車内設備>
いわゆる特急列車の普通車をイメージしてもらえればいいところです。
Wifiも使えますし、コンセントも座席に備え付けなので、ちょっと仕事したいときや、飲食しながら移動したいときにもおすすめです。
実際、僕が乗車していたときにもパソコンでカタカタとお仕事している人が見受けられました。

ただし、指定席を持っていないお客のデッキへの立ち乗りを認めているのは、車内環境的にはどうなのかな?と思いました。
実際、僕が乗っていた時も京都駅からデッキに外国人旅行者が5人ぐらい乗ってきて立っていました。恐らく知らずに乗車してしまったのでしょうか。
デッキとの間は簡易仕切りのみで扉がある訳ではないので、特に近くにいる方は鬱陶しく思うかもしれません。

公式HPにも、デッキ設備の利用に関しては可能という記載があり、トイレ利用(これは仕方がない)また、もしかしたらWi-Fi目的での立ち席。というパターンもあり得るかもしれません。

グリーン車とは概念が違うので微妙なところですが、トイレ利用以外での、一般客の立ち席はお断りしたほうが良いように思います。



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