見出し画像

手の届く範囲の人を幸せにしたい。 だだその手段が”写真”だっただけ。

中学生の頃、家の掃除をしていた。
自分の部屋を綺麗に見せようと、両親の部屋へ荷物を運ぶ僕。
その部屋の片隅には大きな額に、少し寂しげな表情の子どもが写っている。

父が撮った写真

そう。これは僕。
プロから見たら、なんてことない写真かもしれない。
これを見て、瞬間って閉じ込めることが出来るんだなと思った。

この写真以外にも、アルバムに閉じ込められた沢山の写真があった。
ネガもすべて残っていた。

幸せそうな顔も、悲しい顔も。
僕が思い出せないほとんどが残っていた。

平成生まれの中学生の頃は、デジタルがもう流行っていて、思い出はすべてデータで残すものだと思っていた。

そんな頃に大切に飾ってある写真とフィルムカメラに出会う。

デジタルカメラで沢山撮れて、撮ってすぐに見れる。
そんな時代で、撮っても現像するまで見れないというのにワクワクした。

よい子はビール飲ませないでね。

まだ写真をお仕事にしていない頃、家族や友人を撮っていて、みんな幸せそうな顔をしていて、なんだかいいなと思った。(自画自賛)

そんな写真達を見るたびに、自分に関わってくれる人が、みんな幸せになってくれればいいのにと思うようになりました。

***

現在、僕は家族写真をメインに活動するフリーランスのフォトグラファーです。活動場所は、生まれ育った京都府北部。
山と海が綺麗で、食べ物が美味しくて、人がとっても優しい素敵な街です。
皆さんがイメージする”京都”とは違います。
いい意味で、田舎と言わせてください。

小さな街で、”自分の手の届く範囲”の人を幸せをにしたいと思い、
瞬間を残せる”写真”を選びました。

人を幸せに出来る仕事というのは、他にもあります。
それが仕事じゃないとダメ。ということは全くありません。

誰かをおもって行動する。
それだけで十分じゃないかなと思います

幼い頃に見た、沢山の写真が、僕を幸せな気持ちにしてくれたように、
写真を撮らせて頂いた方が、幸せな気持ちになってくれていれば本当に嬉しいなと思います。

写真は目で見たすべてを写しきれません。
その写真を見て、「この時、あんな事があったね」「この時、なんでこうなだったんだっけ」なんて家族で会話があったらいいなとも思います。

写真を仕事にして未だ6年。
自分の手の届く範囲”の人を幸せをに出来ているかはわかりませんが、
写真を撮ることを通じて、僕自身が皆さんに幸せにしてもらっていることは確かです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?