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デザイナーSさんに教わったこと

こんにちは。

トヨクラです。

SNSよりnoteのほうが思ったことを整理しながら書けるので、こちらの方が自分に向いてる気がしています。


春頃に小学生時代の同級生が園長をつとめる保育園の50周年記念誌の仕事をした。

ここ数年やっている、フェルトのジオラマを使って撮影するスタイルでのイラストレーション。

カメラマンさんの協力のもと、良いものができて保育園の皆さんも喜んでくれた。


昔、子供向け教材の年間の仕事をした際のこと。最初の打ち合わせで、デザイナーさんや編集さんといろいろ方向性を決めていた時のこと。

「子供に関わる仕事は、とくにしっかりとやらないといけない。将来にまで影響するから。」

デザイナーSさんは真剣な目でそう言った。

素敵な雑貨を作るDブロスで好きになったドラフトという事務所でのこと。だいぶ昔のことだけど、今でも鮮明に覚えている。
その言葉通り、デジタルでは一瞬でできるところを、手間をだいぶかけて良いものを作った。

子供の時にみたもの、触れたものは大人になってからも大きく影響するらしい。
だからこそ、本物をつくらないといけないと。

確かに僕の好きな色も、昔よく見ていた快速電車の色だったりもする。


大人は気付かなくても、子供は多感で敏感なので、少しの違いも気づくという。
もちろん無意識の下で。だからこそ、デジタル全盛の時代だからこそ、できるだけ本物のアナログの匂いのあるものを作りたいと思う。


仕事的にはコストとスピードを求められる時代でデジタルがやっぱり便利。Behanceなどで世界のイラストレーションをみたら、デジタルの比率がとても多いし、納品もデジタル必須だし。

デジタルだから温かみがなく、アナログだから温かみがあるというのはもう時代遅れ。

ただ、僕自身はデジタルを肯定し、できるだけ利用した上で、最終的にはアナログで作品をこれからも作っていきたい。


単純に手で作るのが好きなんだと思う。