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書評『超集中ハック!』秋好陽介

初投稿は、経営者仲間の秋好陽介さん(ランサーズ株式会社 代表取締役)の著書『超集中ハック!』についてです。

友人が出した本なので、義理(?)で購入しましたが、目次を読んで今の自分にとって必要な直感が働き、休日のまとまった時間を確保して、久々にノートを取りながら文字通り熟読しました。

ビジネス書の評価を
1)未来像が新たに描けた
2)新しい気づきがあった
3)今日からの行動につながった

と定義するならば、特に3)の意味で、
今の自分にとって最高の著書でした。

ここ数年の自分の悩み・課題は、自身が描いているビジョンと、日々の業務との乖離でした。
頭ではわかっているのだけど、その日々のサイクルから抜け出せない。

秋好さんは経営者であると同時にエンジニアでもあります。11年以上、「経営者」と「デザイナー」の間で活動している自分にとって、秋好さんの「DCA(※PDCAではなくDCA!)」から導き出されたHACKは、響きました。
いつもは1〜2ページに収まる読書ノートも、今回は合計12ページです。

本来は自由が効いて、自分のスケジュールを自在にデザインできるはずのポジションなのに、なぜか相手次第、環境次第のスケジュールで忙殺される日々を送っている人には本当にお薦めします、この本。

実際に自分がHACKの中で採用したなかでも、自分にとってインパクトのあるものを列記してみます。

CHAPTER 1 フォーカス

[Hack001]自分専用の時間割を作る
いつも、緊急対応に追われている感覚があり、「考える時間」を確保できていなかったので、2ヶ月先まで「考える時間」をスケジュールに入れて確保!

[Hack003]仕事を3つにわけ自分の本来の仕事に集中する
「①自分にしかできない、自分がやるべき仕事」よりも「②自分がやるのがいいけど、ほかの人でもできる仕事」が大半を占めていることを受け入れ、、、自社のメンバーを信頼してデザイン業務を原則振ることを決意して実行に移しています。

[Hack011]振り返りのルールは「1日、1週間、3ヶ月、1年」
これは、「1ヶ月」という単位がないのが自分にとってコロンブスの卵でした。自社でおこなっている月ごとの会議や、目標設定を1ヶ月ではなく、1週間か3ヶ月のどちらかにすることで、実施事項がスリムにスマートになりました。

[Hack010]1週間を乗り切るノート大作戦
これは取り入れたら良さげですが、まだ実施できておりません。今週末からGWですが、1日1日をしっかり前進できるように今週末から取り組んでみます。

CHAPTER 2 タスク

[Hack013]集中するときはシングルタスクを徹底
シングルタスクの重要性は、パフォーマンス向上における重要事項としてほかの書籍でも何度も目にしていますが、この本での発見は、移動中にテーマと目的を定めて、一つのことを集中して考える、という考え方です。
これで移動の際の生産性は格段に上がることをたった数日ではありますが実感できています。

[Hack014]思考の「切り替え数」を最小化する仕組み
ここは、判断や質問は相手の集中力を阻害しないチャットで。そして感情シェアは対面で。という分け方が新鮮でした。次にステップは、この仕組みを一緒に働くメンバーと合意形成、ですね。

[Hack015]最大限のパワーを引き出すゴールの見える化
これはわかっていると言ってしまえばそれまでですが、ここからの発見は、自身がもしくはチームがパワーダウンしているプロジェクトがあるとしたら、ゴールを見える化してないかも、という観点を得ました。
終わり(区切り)の見えない仕事は疲弊しますね。

[Hack016]決める思考
考えることのゴールは決めること。本当にその通りです。
でも、ほとんどの場合それは意識できていません。
時間を設定して、ベストでなくてもベターでどんどん決めていくことが重要。

[Hack017]アウトプット速度を10倍にする締め切り設定グセ
これもそのまんまです。これは自分自身も社内も徹底。

[Hack018]7〜8割の確信で意思決定
秋好さんは51:49でも意思決定すると書いていますが、自分は6割の確信で意思決定することをここで宣言します。
(・・・「6割の確信」って、日本語変じゃないか?)
ランサーズのサービスを変更する際の意思決定の話がわかりやすかったです。鎌倉から渋谷に移転する話も、なんとなく横でみていたので、そうだよなあ、なるほどね、と。
大切なのは意思決定したものを、そのあと行動に移すスピードですね。

[Hack019]「PDCA」ではなく「DCA」で回す
これは、自分自身の経験を踏まえても腹落ちしました。少なくとも自身が考えるデザインのスタイルにはしっくりきます。綿密な調査よりも先に、まずはモックアップ(試作品)を作って、それを関係者に評価してもらいながら進めていく方が今の社会の仕組みに合っていると思います。

[Hack020]大事なことを集中させるために「DP」を減らさない戦略
「DP」は秋好さんの造語で、Decision-making Pointだそうです。
要は意思決定しなくてもよい、パターン化できるものはパターン化して、有限(?)の意思決定力は大切なところで使いましょうって話ですね。
有名なところでは、スティーブ・ジョブズのファッションや、イチローのルーティンでしょうか。
そういう意味では、中高の制服というシステムは合理的でした。僕の両親も昼食は毎食同じものを食べているようです。
自分に当てはめると、使う文房具(ペン、ノート)は決められる。飲料水も2つくらいに絞れる。服も今はパターンを増やさなくていいと思いました。特に靴下は夏と冬で1パターンずつでいいかと。


と、ここまでCHAPTERが10まであるうち、1と2だけ書き起こしてみましたが、僕自身がこの本からどれだけの刺激を受けているか伝われば嬉しいです。

僕のノートにはこの記事の5倍の量の発見がメモされているのです。

まだまだネタはありますが、HACKにそって、自分で設定した締め切りで投稿しちゃいます。(締め切りから1時間ちょいオーバーしたのは秘密です)

この続きは、気が向いたら書くかもしれませんし、書かないかもしれませんが、とにかく(繰り返しになりますが)

本来は自由が効いて、自分のスケジュールを自在にデザインできるはずのポジションなのに、なぜか相手次第、環境次第のスケジュールで忙殺される日々を送っている人には本当にお薦めします、この本。

ということで、noteの初投稿は、尊敬する経営者仲間の秋好さんの本でした。

【余談】

この前、渋谷でばったり会った時に、秋好さんが、一緒にいたランサーズのメンバーに対して
「この人がランサーズのコーポレートサイト作ってくれたんだよ〜」
と紹介してくれましたが、僕はランサーズのコーポレートサイトについては、相談には乗りましたが制作はしておりません。この場で訂正いたします。

が、記憶違いとは言え、僕のことを「かつてランサーズに貢献した人」として紹介してくれた気持ちがとても嬉しかったです。ありがとう!




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