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ポートレート写真と焦点距離の話

皆さんこんばんは!
フォトグラファーのたけです!!

僕の仕事(主にスタジオでの家族写真撮影)は、世間が休んでる時期が書き入れ時なので土日祝に休むことはほぼありません。
多分、年間で1、2回あるかないかくらいです。

そんな貴重な週末に休みを、この前の日曜に取りました!!
今月の半ばから2週間弱休みなしで連勤だったので、予約が入ってないことを確認するや否や即休み希望出しましたよ笑

せっかくの日曜休みだったので、普段休みの合わない仲の良いモデルさんと一日ポートレート撮影に行きました!
仕事でもカメラ触って休みの日もカメラ触って、一体僕は何をしてるんだと思うことが最近は多々あります笑

さて撮影そのものは筒がなく進行できたのですが、途中でデータを確認していてふと、

あれ?ほぼ同じ画角で撮ってるな〜

と感じました。

僕自身、最近流行っているような85〜200mmくらいの中望遠の単焦点でトロットロに背景をぼかすような写真がそんなに好きではなく、f3.5〜5.6くらいである程度ボケつつも背景情報が残っている写真が好き、且つレンズ交換の手間や何本もレンズを持ち歩くのが嫌でズームレンズを使うことがほとんどです。

ズームレンズのメリットって、なんといっても1本で幅広い焦点距離をカバーできることだと思うんです。

でもどうでしょう?
自分のデータを見た時、24-70mmの50〜70mm付近ばかり使ってました。
お前は何やってんだと、自分をぶん殴ろうかと思いましたよ笑

では、なぜ僕が標準〜中望遠付近ばかりを使っていたのか?

それはモデルさんの表情ばかりを狙いにいっていたから。

焦点距離って、大まかに広角、標準、望遠って分かれますよね。

僕は、ポートレートにおいては、その分類でそれぞれおおよその意味があると思ってます。

それってどういうことやねんと思ってる方も少なくないでしょう。

でも読むのやめないでくださいね笑
解説しますから笑

では、実際にそれぞれ説明していきましょう。

①広角レンズ
広角レンズの場合は、◯◯にいるあなた。
つまり、レンズの特性を考えていけばいいんですが、広角レンズって広く写りますよね?
しかもあまりボケない。
ということは、その場の空間や背景をより見せることになります。
そうなると、自ずとその場所にいるあなたが写ることになります。

35mm f2.8

②標準レンズ
標準レンズは、読んで字の如く標準的な画角、つまり脚色のない、どちらかというと客観視したあなたが写ります。
広角レンズと比べて、背景情報は残りつつもどちらかというと、よりあなたの主体性が高まります。

50mm f2.8

③望遠レンズ
望遠レンズになってくると、あなたが主体というよりも、あなたの◯◯が主体になってきます。
分かりやすい例えでいくと、メイクのアップなどです。この場合見せたいものは、あなたがしているメイクになります。
このように中望遠以上だと、モデルであるあなたの何か、つまり、よりパーソナルな部分や内面的な部分を写し出していくことになります。

105mm f5


さて最初に話を戻しますが、今回僕が撮影していたモデルさんとは以前から仲が良く、自然といい表情が出てきます。
また、僕自身感情の写ってる写真が好きということもあり、自分でも気付かないうちに表情ばかりを狙いにいってしまってました。
せっかく1週間以上前からロケハンしてそこを選んだのに、途中までそこの場所の情報がほとんどなかったんです。

そこからは反省して撮影しました笑

もちろん今回僕が紹介した以外にも、いろんな表現はあります。
24mmで思いっきり寄って撮ってもいいし、135mmで思いっきり引いて背景ごと圧縮効果で切り取ってもいい。
何が正解とかではなく、迷った際の基準の一つにしてもらえたら嬉しいです!

では、おやすみなさい!!

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