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「白夜」の読み方

「白」の字音には、漢音のハクと呉音のビャクがあります。ビャクと読むのは、「白蓮(ビャクレン)」など仏教関連の限られた用法のみで、通常はハクと読みます。

「白夜」は、ロシア語のБелые ночи(ベーラヤ・ノーチ、白い夜)に由来するとみられる比較的新しい語彙のため、ハクヤと読むのが妥当です。実際、1960年代前半まではハクヤという読みが一般的でした。ところが、1965年に登場した歌謡曲にビャクヤの読みが用いられたことから、その後の時代ではビャクヤが支配的となったとのことです。


参考


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