本のソウテイ
書物を綴じて、表紙などの外形を装飾すること。「装訂」が本来の用字。「訂」は綴じるという意味です。
『日本国語大辞典』(精選版)によると、明治末期に装本の美術工芸的要素が強まるにつれ、「製本」にかわって装い釘(てい)じる意の中国風の熟字「装釘」が使われたそうです。
「装丁」は同音の漢字による書きかえ。
「幀(トウ)」は絵画のことで、「装幀」は書画を掛け物や額に仕立てることを指しますから、書籍のデザインの意で用いるのは誤りです。なお、この場合のテイは慣用音です。
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