Photo by hundredexpress 「国敗れて山河あり」? 2 玉城武生 2022年1月25日 17:22 有名な杜甫の詩「春望」の出だし。「国敗れて」ではなく、「国破れて」。都が破壊された後の情景を詠んだものです。國破山河在國破れて山河在り(都は壊されても山や川は元のまま)城春草木深 城しろ春はるにして草木深し(街は春になって草木が生い茂る)感時花濺淚 時に感じては花にも淚を濺そそぎ(戦乱の世を思うと花を見ても涙が流れ)恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす(別れを悲しんでは鳥の声を聞いても心が乱れる)烽火連三月烽火ほうか三月さんがつに連なり(戦火は三月になってもおさまらず)家書抵萬金 家書萬金に抵あたる(家からの手紙は万金に値する)白頭掻更短 白頭掻けば更に短く(白髪は掻くほどに短くなり)渾欲不勝簪 渾すべて簪しんに勝たえざらんと欲す(簪かんざしも挿させなくなりそうだ)杜甫「春望」 ダウンロード copy #漢字 #漢詩 #誤字脱字 2 皆様からの尊いご寄付は、今後の執筆活動に活用させていただきます。なにとぞご支援を賜りますようお願い申し上げます。 サポート