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「臑」と「脛」

「すね」と訓読みする漢字には、主に「臑」と「脛」がありますが、何か違いはあるのでしょうか。

『全訳漢辞海』第四版によると、「臑(ドウ)」は動物の前脚とか、人の二の腕を指すもので、脚の「すね」の意味で用いるのは日本語独自の用法とありました。この用法は、ふくらはぎを意味する「腨(セン)」の異体字として用いられたことによるそうです。

一方、「脛(ケイ)」は「人のあし。ひざからくるぶしまでの部分。すね。はぎ」(『全訳漢辞海』第四版)とあり、和語の「すね」に相当するものとしてはこちらが本家本元のようです。

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