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『随想録』から

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時評ブログ『随想録』https://ja.takeotamashiro.com では、政治、社会、時事、哲学を中心に記事を配信しています。
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#LGBT

ジェンダーに禍根を残した最高裁の違憲判断

性腺摘出を性別変更の要件とする性同一性障害特例法の規定について、最高裁大法廷は25日、違憲で無効とする司法判断を示した。 大法廷は今回、医学の進展で「必要な治療を受けたかは手術を受けたか否かで決まるものではなくなった」と指摘し、妊孕性(生殖機能)の喪失を性別変更の要件とする特例法の規定は、手術を強制されない自由に見合うものではないと判断した。 だが、「必要な治療を受けた」ことはそのまま「性別変更を認めるべき」であることを意味しない。なぜなら、一口に性同一性障碍と言ってもそ

婚姻は愛する人たちのための制度?

所謂「同性婚」を推進する者たちは、しばしば「なぜ愛し合っているのに結婚できないのか」と異議を申し立てる。だが、これは法の原理に真っ向から反する主張である。記事では、法制度における婚姻制度の役割を、国家の起源に照らして考える。 記事はこちら

「同性婚」という語義矛盾

「同性婚」を認めない法規定の違憲性を問う集団訴訟は、現在全国で6件提起されている。「違憲」の言葉ばかりが独り歩きしているが、今のところ各地裁判決は、現行の婚姻制度をそのまま同性関係に適用することは困難であるとの見方でおおむね一致している。 なぜなら、婚姻制度は異性間の接触及び出産がもたらす身分上及び財産上の関係性を包括的に保護し、権利を整理して公示することを目的としているからである。 記事はこちらから