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小売業経営の理論と技術

  独立自営中小小売業(以下「独立個店」)とチェーン小売業(以下「チェーン」)の売場運営に関する知識・技術(以下「経営ノウハウ」)の差違の根源は、経験の蓄積によって形成される理論の有無です。
創業当時、独立個店と同じように業種的に継承されているノウハウ、成功事例などを問題解決の仮説―試行の根拠に採用したチェーンは、売場を多数展開するなかで蓄積される多数の経験をまとめて、企業独自の(企業~業種限りの)経営ノウハウを創っていきます。
その経営ノウハウに基づく問題解決の仮説試行の全売場における取組の結果はのノウハウの改善、進歩を実現することになります。

  一方、独立個店とその組織である商店街はこのような[仮説―試行]を総合した経営ノウハウを創ることが出来ません。
理由:
1.仮説―試行は、業種的経験に基づいて行われるので他業種業態で構成されている商店街が統一して売場の仮説試行は有り得ないとされている
2.独立個店の単独の仮説試行の結果を経営ノウハウとするのは難しい
3.共同で取り組むには:
(1)個店経営の経営ノウハウ守秘慣習
(2)仮説試行の根拠が業種業態的慣習なので一般化して取り組むのが難しい
(3)経営ノウハウとして集大成する人材難
などの理由から難しい。

 商業理論無しでスタートしたチェーンは、社内における問題解決の仮説―試行で次第に独自の経営ノウハウを持つようになり、それを活用した仮説試行の連続で売場づくりが文字通り、日進月歩、スパイラル的に向上します。
独立個店の遅々として進まない環境変化への適応とチェーンのノウハウとの格差は拡大する一方です。その結果として、消費者から見た売場の使い勝手の良否、魅力の格差も広がり、チェーンでのショッピングを体験した消費者の独立個店への評価は次第に下がり、商店街からチェーンへの顧客流動の主因の一つになりました。

 商店街・個店経営が直面している商店街活性化=環境適応への失敗続きから脱却、商業集積としての永続性を再生するには、これまで漫然と取り組んで来た活性化実践のあり方を抜本的に転換することが不可欠ですが、そのためには、転換のための仮説試行を導く経営ノウハウが不可欠です。
前述の通り、個店経営には共有可能な経営ノウハウ=商業理論が提供されて無い中で、チェーンがそれぞれ独自に経営ノウハウを作成―活用した事例に学び、経営ノウハウを構築する条件は前述したように個店経営―商店街にはありません。

 商業集積としての永続を目指す商店街は、その再生への仮説試行を導く商業理論を外部から導入しなければならない、という課題に直面しています。 今現在(そしてこれからも)商店街活性化の取り組み―仮説試行の根拠となる条件を備えた理論と技術を提供しているのは我々の[キラリ輝く繁盛店づくり](以下「キラリ」)だけです。 商業理論に基づく仮説―試行を提供する[キラリ]は、独立小売業(およびその集積としての商店街)の「孤立経営」が克服しなければならない「理論不在」を解消し、永続可能な諸条件の実現を導き、同時に業種業態を越えた経営ノウハウを商店街立地の個店群が共有することで、これまで存在しなかった[経営ノウハウを共有する個店群が形成する商業集積]を目指します。
[キラリ]は、自社製ノウハウによる経営:チェーンの集積であるモールの宿命「理論の共有無き寄り合い所帯」との競合(本当は棲み分け)に一歩もひけを取ることなく、既存個店群の増収増益を実現し、同時にその彼方に永続する商業集積への脱皮を視野に入れたプロジェクト・商店街再生への道を歩むには不可欠の取り組みです。

 ご承知のとおり、商店街活性化に使える個店―商店街の条件および外部環境の条件は次第に限られてきています。
新年度からスタートする商店街再生プロジェクトとしての採用を決意すべきではありませんか?

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