感性を高めたい
昔、デュークエイセスというコーラスグループが活躍していました。
彼らのヒット曲の中に、「おさななじみ」という歌があります。その歌詞の中に、今も忘れらない次の一節がありました。
またまた自虐的な私事で恐縮ですが、私の出身小学校は田舎の小さい学校でした。6年間同級生の顔触れは変動がなく固定されていました。
小学校の行事では運動会が一番嫌いでした。毎年、雨で中止になってほしいと神様に祈っていたほどです。
徒競走がありました。6人で走るのです。私は6年間いつも4等でした。
そのまま家まで泣いて帰ることは一度もなかったですが、みじめで悔しい思いは忘れることができません。
三等までに入ると、そのころ貴重な学用品だった鉛筆がもらえました。一等賞は鉛筆を3本、二等賞は2本、三等賞は1本でした。四等賞は‥‥‥ありませんでした。そもそも6年間で賞なるものを頂いたことは皆無でした。
貧しかった小学校時代ですが、勉強嫌いで友達も少なく、楽しい思い出は殆どありません。(昼食も以下につぶやいた通りで、切ない記憶です)
中学校は町の大きな学校へ進学しました。中学生時代は素晴らしい何人かの先生に巡り合えたことで、勉強はだんだん頑張るようになりました。
特に国語・社会・英語の三科目は、中学校3年生の頃には自分でも信じられないくらい得意科目になっていました。
しかし、どうしても苦手だったのが体育と美術です。運動神経が劣り、絵も下手でした。手が不器用で工作や造形もダメでした。
晩年、写真を撮るようになりましたが、美的感覚は全くありません。よく撮影地で写生をなさっている方々を見かけると、心から「いいなあ、うらやましいな」と羨望の眼差しで眺めています。
運動神経も感性も、生まれつきの素質如何だと思いますが、本人の努力次第によるところも大きいのではないでしょうか。運動神経は別にして、私はこの歳になっても幼いころから乏しかった感性を少しでも高めたいという気持ちだけは今も強く抱いています。
また今回も前置きが長くなってしまいました。失礼しました。今回は「乏しい感性を少しでも高めていきたい」という話です。
そのために私が個人的に努めていることは、
写真だけに限らず、あらゆる分野の作品、そしてさらにはあらゆるジャンルで頑張っておられる方々の生き方にできるだけ接し、刺激と感動を分けていただくことです。
田舎に住んでいるとその機会が少ないので、そういう意味でこの「note」は私にとっては大変貴重な存在です。
下記の中西敏貴氏の写真集は非常に高価でした。ずいぶん悩みましたが思い切って去年、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入しました。正解でした。それだけの価値がある作品集です。毎日、鑑賞しています。観れば観るほど引き込まれていく作品ばかりです。
感性を磨くには優れた作品に接することは欠かせないものだと感謝しながら鑑賞させていただいています。
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