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「花の谷 一乗」(写真展再録)
*本稿は「福井豪雨から蘇った『花の谷 一乗(前編)』」と「同(後編)」(いづれも2021年5月投稿、有料記事)を、画像データに一部微調整を施し、テキストにも一部加筆修正を加えて一つの記事に改編したものです。
朝倉氏遺跡は2004年の福井豪雨で甚大な被害を被りましたが、関係者の方々をはじめ県内外の多くの皆さん方のご尽力により見事に蘇りに今日に至っています。
豪雨災害から10年後の2014年8月、(一社)朝倉氏遺跡保存協会様のご厚意により、福井豪雨復興10周年記念特別写真展「花の谷 一乗」と題して、朝倉氏遺跡内にある「あさくらギャラリー」で私の写真展を開催していただきました。
見出しの画像は不鮮明ですが、会場看板を撮った写真の一部分です。
今回はその時の全展示作品を春・夏・秋・冬の順に35枚紹介させていただきます。すべて2009年から2014年の間に撮影した花の画像です。
![](https://assets.st-note.com/img/1723117926696-3qbLd9STBP.jpg?width=1200)
平面復原区 2013年4月10日撮影
左手前には、未公表のまま埋め戻されたので公には知られていませんが、「大衆浴場跡」らしき遺構が地中に眠っています。
近くに「医者の家(クリニック)跡」(露出展示、見学可能)もあります。
また、武家屋敷だけでなく町人の家も含めすべての住居に井戸とトイレが完備していました。
家の周囲には下水溝が網の目のように張り巡らされた一乗城下町は京の都をも凌ぐほど生活水準が高かったのです。「北の都」と言われる所以です。
![](https://assets.st-note.com/img/1723120529027-SY73sMOdZJ.jpg?width=1200)
中の御殿跡 2014年4月12日撮影
城主、朝倉義景の母の屋敷跡です。手前に庭の一部が砂利敷で写っていますが、残存状況が悪く池の復原はできませんでした。
優雅な平安朝風の庭園で義景好みの庭です。復原されていたら国の特別名勝に指定されたはずです。庭石は残存しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1723161194894-xDUTZvKe0b.jpg?width=1200)
観音山(湯殿跡庭園の背後)のカタクリ群生 2012年4月17日撮影
小山ですが急斜面で道もなく危険なので立ち入りは禁止になっています。
特別許可を得て高所恐怖症の私が必死の思い(?)で撮りました。
手入れをしてない野生のカタクリです。
右上に見えるのが朝倉氏遺跡のシンボル、唐門と満開の桜です。
![](https://assets.st-note.com/img/1723161336550-aNhb7sHpvF.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1723161530534-Ulo5KNvQfH.jpg?width=1200)
権殿地区(朝倉道景屋敷跡) 2014年4月02日撮影
権殿地区には眉目秀麗の若武者、朝倉道景の屋敷跡あります。
上の写真はその一部にすぎません。
紅梅は紅顔の美少年、道景のイメージそのものです。
敵将の織田信長がイケメン道景の戦死を悼んで葬儀まで執り行ったことが記録に残っています。
道景は大河ドラマに似合う人物です。演じる俳優は誰が適役でしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1723161690599-54ogzWBuPZ.jpg?width=1200)
権殿地区(道景をイメージする紅梅) 2014年4月02日撮影
![](https://assets.st-note.com/img/1723161752249-IEaMUVM8JZ.jpg?width=1200)
城戸の内町(史跡内で唯一の集落) 2010年4月14日撮影
城戸の内町は国指定遺跡内に位置する唯一の集落(約60戸)です。殆どの民家は武家屋敷跡(未発掘)の上に位置しています。
ユキヤナギが咲いているこの畑一帯の地下にも武家屋敷が眠っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1723164994164-GFg5mpCkqB.jpg?width=1200)
義景館跡 2009年4月14日撮影
整然と並ぶ礎石群が発掘によりほぼ完全な形で姿を現しました。
中央部が義景の日常の生活拠点、「常御殿」跡です。
常御殿は朝倉氏遺跡博物館の屋内に、原寸大で復原展示されていて、観光客の人気の的です。
左側に一部見える長方形(緑部分)は日本最古の花壇の跡です。
手前は国特別名勝の義景館跡庭園の一部です。
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