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趣味の料理教室運営のDX改革相談

昨日は、料理教室を営むK様59歳からのDX相談の初回です。
予測してはいましたが、初回2hは非常に、頭を使う時間になります。
それは、普段使わない頭をフル回転となるので当然です。 普段使わない
ということは、普段あまり気を向けて、考える機会がなかったということです。 私が関わらせていただくことで、相談者は、核心へと深めていけるわけです。 そのための伴走サービスをさせていただく、私もフル回転で、ヘトヘトです。

それでは、今回の相談内容の全容を解説します。
まずはヒアリングです。

「現状をお聞かせください。」


まずは、ここですね。 実際は、私自身、教室の生徒でもあるので、ある程度想像はついていますが、あえて、客観的にしっかり聞いていきます。

傍らには、「競合優位性を高め、強い事業への改革を支援します」のコピーをパンフレットを置いて、ときおりこの紙面をお互いに確認しあい、論点がずれないように慎重に進めます。

その結果、

料理教室としての強みは、間違いなくあります!


(こんなこと書くと怒られそうですが、すでに私は生徒として実感済み(笑))
そして、ご自身の料理教室についてもしっかり分析されておられ、
あるツールを使うことで、お互いに「文字ベース」で共有していけました。それは、 

クラウドのメモツールOneNote

です。
同じ資料をOneNoteの同じシートをお互いのPCで共有し、
その場で、リアルタイムに記録と修正を行いました。
(本件は、機会を見て別記事で書こうと思います。)

皆さん、このOneNoteいいっすよ

通常、打ち合わせすると、あとで紙のノート見て、議事録をおこす時間と手間がかかる上、一定の時間をあけて、再確認という流れでしょう。
私の提案する、OneNoteを活用したやり方は、ちょっと違います。その場で、記録しますので、音声レコーダから文字起こしも、必要ない。 それ以上に便利なのは、「その場で共有した情報が、お互いのPCで確認でき、すぐに活用できる貴重な資産として残り、あとで再利用できること。」
ITの活用で、スマートに進む方法です。相談者さんが、その場で、Onenoteに、どんどん入力してくれます。私も発想したことをその場でメモします。

結果、やるといいことが、以下3つに集約されました

1)ファン化計画 ‥「強み」発信
2)顧客管理  ‥ ITを活用した、高い効率・正確性なしくみ
3)概算収支計画 ‥ 持続するための収支計画。つまりは「営業目標」

ここで、ふと思いました。 一般的に、DXやIT相談だけなら、上の1)~3)ってそれほど関係なさげだとは思いませんでしょうか


そうなんです、DX改革という言葉は、不明瞭で説明が難しい。 ですので、私なりに意訳しており「会社を強くすること」としています。 ちょっと行き過ぎるかと思うくらいの意訳ですが、このテーマ仮説で、しばらくの間は、検証してみようと思います。 

話を戻します。
「安全な、3)収支計画を実行するなら、1)ファン化計画が必要で、そのためには、しっかりとした寄り添う、2)顧客管理が必要。」
そのためには、相談者が一人で、無理なく運営でき、さらなるファン化を進めるには、

ITを活用して、相談者一人で楽に運営できて、その上、さらなるファン化を進める

そして、空いた時間を、メインの料理研究や材料吟味に集中できるような、ばっちり強い部分にしっかり取り欠かれる、そういった事業モデルに変えていきましょうということになりました。 
このあと、お互いに確認、具体的な導入・運営までを伴走させていただきます。

2)顧客管理を、ステップを決めて、小さく進める

もしこれを、IT業者や有料コンサルに、お願いすると、一般的には起きうることを想定します。
・システムが、一気に仕上がってしまうときの困りごと効果
困りごと
 ①思ったより運営コストが掛かったうえ、効果が薄い
 ②それなのに、コンサル料、高くない?
 ③これはこれで必要なんだけど、なんか違うんだよ。
こうなることは、ありませんか。
効果
例えば、想定外の出来事が起きづらい生産管理や、定量化でき計算できる仕組みを構築する場合は、短納期で、計画的に導入でき、効果としては、高いと思います。 こういう開発時は、顧客満足度も高くなります。

・システムを小さく作りながら検証し、改善していく方法
経営や開発・発展途上中のサービスを仕組みに乗せるには、スモールステップスモールサクセス型が、向いているのではないでしょうか。経営やサービス関連の「IT化」は、その事業背景を相談者と伴奏者の双方が理解し、定期的に振り返り、方針策定する繰り返しが、満足につながると仮説します。

ということで、

2)無料アプリ活用(シンプル・低ハードル・基本は無料)

を使うことを、まず仮定し、進めます。

私目線での、現状分析

ショートメッセージで、教室の月次開催予定の案内をショートメッセージなど、個別送信、送信漏れがないかと、Excelの管理票(およそ100名)にチェックを入れながら、進めるというかなり緊密で、慎重な作業には、アナログのような初期のIT活用では限界かと思います。おそらくご本人も管理の限界ではないかと感じます。

結果、提案したのは

LINE公式アカウント、これは強いです。
無料で使える機能だけでも、素晴らしいアプリです。
素晴らしい部分: ファン化を促進・増強するために、最適で、よく作り込まれています。 今回は初回でしたので、2段階で進めます。
2月 基本の環境づくり(アプリの設定)
3月 試行運用 そして、本格運用へランディングスタート。

そして相談者が、顧客に対してやりたいことを、ひとつづつ明確に文字化してもらいました。進めていくと、見えてくること。

やっていくと、次が見える

すべてのことに置いて言えることです。 これは、3月の試行運用期間ごろから、徐々に明確に見えてきます。 そうすると、次回打ち合わせ時に、次の実証実験が見えてきます。

ちなみに、ちょっと聞きかじったことですが、ゲーム作成会社では、当たり前のやり方らしいです。一気に開発しきらない!専門家ではないですが、アジャイルっていうみたいです。 素早く実行、ちょっとづつ積み重ねる。 そのやり方は、なにもITだけでなく、「人」の成長と同じ気がします。

まとめ


・本事例では、DX改革によって、他競合他社にはない、顧客とのこまめな
 キャッチボールをできる仕組み導入。
・そのために、ITツール LINE公式アカウントを利用する。
・スモールステップスモールスタートでは、運営することで、
 はじめて見えてくる小さな不満や、欲求を次への開発へ反映し、
 より完成度を高められる
・DX改革水先案内は、IT導入が主目的ではなく、DX改革という言葉を、
 媒介にし、経営者の経営を推進することが、狙い。



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