TakeNo

大学4年。ただの自己満足。

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大学4年。ただの自己満足。

最近の記事

大学最後の秋に受講していた謎の名前の授業で、とある女子学生が物憂げな様子で教壇の前に立っていた。 「自分の全てを他者に分かってもらうことなど無理だと思うんです。それなのに私は、他者に分かってもらいたいと思ってしまう。分かってもらえないと寂しいと思ってしまうのです」 この謎の授業の受講者たちは、文字通り多様性に富んでいて、全体での討議では四方八方から新しい価値観や思想が投げ込まれていた。その中でも彼女の発言は、人間特有のジレンマを簡易的な言語で表していたし、何より強い既視感

    • 肩書きとは?

      肩書きの本質と肩書きの機能、について記述したいと思う。 まず肩書きとは「その保有者と認識者を効率的に繋ぐプラットフォーム」であると言える。弁護士資格を例にとると、まず弁護士資格を保有する人間、いわゆる弁護士と、弁護士資格を認識する消費者が存在する。何らかの罪を疑われた人間が、裁判で勝とうと思う時、その人間は弁護士を探すであろうが、その本質は「弁護士を探す」ことではなく、「裁判に勝つために有用性の高い法律知識を持ち、運用することのできる人間を探す」ことであると言える。つまり、資

      • 考えた事をつらつら② SDGsについて

        歴史的に価値のあるものは残存性の高いものであり、現代において価値のあるものは残存性が低いものである。前者に関しては、埴輪や古墳などが典型例であり、今も尚残っているからこそ、文化的価値があるのだと言える。一方で、コト消費が進む現代においては、残るものに価値はない。また現代に生み出されたものが、その残存性によって将来的に価値になるという事は殆どないであろう。これは恐らく、保存技術が高まった事によって、殆ど全ての物が「残る」ようになったため、残ったものが昔と比較して相対的に特段価値

        • 考えた事をつらつら① 教育について

          偏差値教育は「正解のある問いに答えられる」画一的な高性能人間を作り上げる目的で構築された教育システムである。しかし、多様性社会へのシフトとロボット・AI技術の発展によって、この偏差値教育の意味が希薄化してきたのは事実である。というのも、人々の多様性が認められ、全ての人に対して、最適な生活が送れるような社会システム・インフラが整備され始めてきた事で、大衆の取り得る選択肢が増加し、正解のある問いに答えられる能力で人間が人工知能やロボットに凌駕出来るはずがないからだ。かと言って偏差

          レッテルを剥がすための最適戦略はレッテルを貼りまくる事

          こんにちは、竹野です。今回のnoteでは、レッテルを剥がす、つまり「唯一無二の存在になるためにはどうすれば良いか」という疑問に対する、自分なりの解答、解釈をお伝えしたいと思います。 レッテルとは何か 結論から述べる前に、「レッテル」という言葉と、「レッテルを剥がす」という文章の意味するところを定義する必要があります。 今回僕が記述する「レッテル」の意味は、「人間の人物像を説明する上で簡便的に用いられる肩書や資格」の事を指していると理解してください。つまり、その人物の「身

          レッテルを剥がすための最適戦略はレッテルを貼りまくる事

          知識とは

          皆さんにとって「知識」とは何ですか?世界史に登場する偉人の名前や戦いの名前をひたすら暗記する事でしょうか?数学の公式を暗記する事、もしくはそれを使えるようになる事でしょうか? 恐らく僕ら学生が今まで教えられてきた「知識」とは、このような誰もが思いつくような知識にほかなりません。学校の先生たちは、とにかく知識を詰め込むようにと言い、詰め込んだ知識の数だけテストの点は比例する。また、詰め込んだ知識の数だけ、模試の偏差値は上がり、一般的には優秀だと言われる大学に進学出来る。このよ

          知識とは