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ピナクルズ国立公園とサンフランシスコ・サンシメオン(5/6)

5日目:ハーストキャッスルへ

サンフランシスコを後にして、I-101→I-1を通り、サンシメオン(San Simeon)へ向かう。

I-1は太平洋岸を通る幹線道路。まっすぐロサンゼルス方面へと伸びている。海が見える景色は、息をのむような美しさ。
この日は曇り空。すぐ目の前に、分厚い雲が塊になって浮かんでいるという、なんともおもしろい風景が広がっていた。

I-1は、パシフィックコースト・ハイウェイ(Pacific Coast Highway)ともいう
もっときれいな景色がいっぱいあったが、車窓ごしに撮影したので、これが限界💦

サンシメオン(San Simeon)は、サンフランシスコとロサンゼルスの中間あたりにあり、海の見える丘に、ぽつんと大きなヨーロッパ風のお城のような豪邸が建っている。ここが、1800年代後半に新聞王として財を成したウィリアム・ランドルフ・ハーストが1919年に建築に着手した、ハーストの邸宅の一つ、ハースト・キャッスル(Hearst Castle)。今はカリフォルニア州の管轄となり、博物館として一般公開されている。

ツアーはいくつかあるが、定番のグランドルーム・ツアー($30)に参加した。私はここは3回目くらいだが、いつもこのツアーに参加している。
インフォメーションセンターから、バスで丘の上の豪邸へ行く。

正面
ネプチューンプール。プールは他に屋内にもある

ハーストは、子どものころに母親とヨーロッパに行き、ローマ時代の建築物などに感化されて、ハースト・キャッスルを建てるときに、それをそのままこの田舎に再現しようとしていた。
造らせてはダメ出しし、1947年まで、何度も改装を重ねたという(最後までハーストの気に入る完成形には至らなかったらしい)。

応接間。絵画、タペストリー、彫刻などが所狭しと飾られている
ダイニングルーム。ハリウッドスターなども大勢訪れてきたという
ビリヤード・ルーム。映画ルームもあった

当時はジーンズなどもまだなく、女性はロングドレス、男性はYシャツを日常着にしている時代。そんな中、女性の建築家を雇い、邸宅の周りの空き地をサファリパークのようにして、キリン、シマウマ、カンガルーといった動物を放し飼いにするなど、ハーストはなかなかに頭の柔軟な人でもあったらしい。当時のシマウマの子孫は、まだここに住んでいる。バスから見える。

インフォメーションセンターから見えるハースト・キャッスル

バスでインフォメーションセンターに戻り、売店でサンドイッチなどを買って食べ、付属の映画館で、ハーストがこの豪邸を建てたときの映像を見た。

今晩の宿泊は、サンシメオン・ロッジ(San Simeon Lodge)というモーテル。ハースト・キャッスルから車で10分くらい。
サンシメオンは、静かな海沿いの町で、ハースト・キャッスル以外に、観光する場所ははっきり言って、何もない(私が知らないだけだったら失礼)。
明日の朝は、海岸へ行ってみよう。