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いとしき日々よ/平井堅 の歌詞が美しい



平井堅さんの「いとしき日々よ」という曲の歌詞について。


私が大好きな曲のうちの一つです。メロディの美しさと歌詞の切なさが刺さるので、文章にして残しておこうと思います。

以下歌詞です。


たとえ時がうつろうと 縫いあわせた絆は決してほどけない
ああ あなたの声は 忘れれば忘れゆくほどに 焼きついてた

あなたの手を 強く握ることも あなたを抱きしめることも
許されない運命(さだめ)だと知ってても
その笑顔に その涙に そのひたむきな想いに触れたかった
心から…

いとしき日々よ サヨナラは言わないで
あなたに会いたくて もう一度会いたくて 届くまで叫びつづける
忘れはしない この体が消えても
あなたに吹く風よ あなたに咲く花よ
あなたと追いかけた明日よ また会いたくて

今も胸に残るよ 世界で一番美しい夕陽が
ああ その瞳には 不安より大きな希望が輝いてた

ただ近くで 見つめあえるだけで 幸せのすべてを知った
道のさきに哀しみが待ってても
その願いを その言葉を そのひとすじの光を守りたかった
いつまでも…

その笑顔に その涙に そのひたむきな想いに触れたかった
心から…

いとしき日々よ サヨナラは言わないで
あなたに会いたくて もう一度会いたくて 届くまで叫びつづける
忘れはしない この体が消えても
あなたに吹く風よ あなたに咲く花よ
あなたと追いかけた明日よ また会いたくて
いとしき日々よ いま歩きだそう

大切な人との別れと、その人と過ごした過去が幸せに満ちていたことが描かれていると思います。


一番好きなところは、2番のBメロ

ただ近くで 見つめあえるだけで 幸せのすべてを知った

この短い文章の中に、この曲のよさが詰まっていると思います。


一般的に、「幸せってなんだろう」と考えると、結婚とかお金とか夢の実現とか、そういうものが出てきそうなものですが、

この曲の答えは「大事な人と近くで見つめ合うこと」

これって本当に尊いことだな、と思います。

そういう人と出会えて、互いを同じように思い合い、一緒に生きられたこと、

この幸せは、きっと誰もが共感できる幸せなのではないでしょうか。

平井堅さんの声と歌詞がすごく合っていて、切なさや愛しさがすごく感じられる部分になっています、ぜひ聴いてほしいです。


あともう一つ、曲の中での時間の経過についても触れておきたいと思います。

この曲は、歌い出しから「たとえ時がうつろうと」というフレーズで、聴く人に時間の流れを意識させていると思います。


大切な人と過ごした時間は、過ぎ去っていくにつれて、記憶が薄れたり、自分の薄れた記憶で再構築した思い出が生まれていく。
記憶は確実に薄れていくのに対して、「あなた」に会いたい気持ちは日毎に増していき、叫びとなっている。

曲の大部分が、過去のことについて歌われているので、全体的に暗い印象を受けます。
が、それと同時に、あなたへの強い思いに、清らかさ、温かさも感じます。

面白いな、と思ったのは、
「大切な人と過ごした過去」という思い出は刹那的、瞬間的であるのに対して
「忘れはしない この体が消えても(=たとえこの身体が消えたとしても、決してあなたと過ごした日々を忘れない)」と、永遠を連想させるような歌詞も盛り込まれているところです。

そこになんだか穏やかな雰囲気を感じました。


この部分を穏やかと思うか、激しいと思うかは人それぞれだと思いますが、
私は「あなたとの思い出をずっと胸に抱いて歩んでいくんだ」みたいな風に受け取りました。

この曲は「いま歩きだそう」という言葉で終わっていることもあり、悲しい歌でもあり、希望の歌でもあるのではないかな、と思いました。


素敵な歌詞に心が震えて、この曲を歌うと、ほぼ毎回涙声になってしまいます。

今、何気なく過ごしているこの時こそが「いとしき日々」であることを噛み締めながら、周りの人に感謝の気持ちを伝えていきたいものです。


最後まで読んでくださってありがとうございました!

なかなか続きませんが、思いついた時にまたなにか残していこうと思います。

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