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「r > g」 労働だけで r に勝てるのか?
2014年にピケティ氏が書いた『21世紀の資本』という著書の中で触れられた「r>g」という考え方がある。
実は私はこの著書を読んだことがないのだけども、ネット記事で概要だけは理解しているつもりだ。
すなわち、「r」である資本収益率は「g」である経済成長率を上回るという考え方である。
実は、これと似たような考え方で、ロバート・キヨサキのキャッシュフロークワドラントという考え方がある。世の中で働く人間を 4 つの属性に分けている。
労働収入
Employee [E: 従業員]
Self employee [S: 自営業者]
権利収入
Business owner [B: ビジネスオーナー]
Investor [I: 投資家]
私はピケティの「r>g」とこのクワドラントには関連があると考えている。すなわち B と I が r であり、E と S が g である。そう考えると、r の側に行くためにはビジネスオーナーか、投資家になることが必須であるということだ。
私は現在、E と I のハイブリッドで、Eで得られた収入を I に流し込んで資産を形成している。I 自身も配当収入を生み出すが、それらは全て再投資に回される。要するに I のクワドランドで複利効果を効かせているような状態である。
現在の資産規模は 5,800 万円程度。配当収入は年間150万円程度を見込んでいる。
さて、先日、ビズリーチの記事で気になる記事を目にした。大企業で勤続15年で退職金が407万円程度ということだった。
15年も働いてたったの407万円という感覚である。実は私のポートフォリオで、今年の年初から4/2時点の資産の増加が丁度同じぐらいだったので、3ヶ月の資産の増加が15年の退職金に相当するのは驚きであった。
(4/9時点では、資産が減少し、資産増加は 350万円程度)
まぁ、退職金と税引き前の資産の増加を比較するのは apple to apple になっていないわけだが、「r>g」の凄さを思い知った一件である。
さて、最初の問いに戻る。
問いは「労働だけで r に勝てるか?」である。
答えは資産の額にもよるが、ある程度の資産規模になると、労働だけでは r に勝てなくなる。
昨今の岸田政権の動きも気になるが、I クワドラントで複利効果を最大限に活かすことが経済的自由への第一歩であると感じる今日この頃である。
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