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投資を始めて2年、これからするべき事。

私は2021年5月から投資を始めもうすぐ2年です。投資額は約400万円ほどになっており、少し遅れて無理やり始めさせた妻の分も含めると、我が家の投資額は約1,000万程となっています。
私が投資を始めた2021年は、米国株が所謂GAFAMなどのハイテク企業を中心にまだまだ上昇トレンドにあり、SNSの投資界隈では米国株のメリットを謳うインフルエンサー達が沢山いました。
実際ナスダック100(米国ハイテク企業の株価指数)に連動したレバレッジのかかったハイリスクな投資信託を買ってる人達がSNS上で沢山発信していました。(レバナス民、最近はめっきり少なくなりましたが。)

確かに2021年迄米国株の成長率は勢いがあり、それに比べ日本の株式市場は低成長で、当時株式市場の主役であるハイテク産業で世界からの遅れを実感していました。
日本は自動産業でしか世界で戦えず、その自動車産業も全世界的なEV化流れにより危機が迫っているという風に当時考えていました。
そしてそのような世間の流れに乗って、私も米国の株価指数であるS&P500に連動する投資信託をNISA枠と併用しながら買っていました。

投資を始めてから順調に資産は増え、一時は10%以上の含み益を出していた時期もあり、投資を始めて1年も経たないうちに50万〜60万くらいの含み益となっていました。米国経済の成長力はやはり凄い!と実感しました。
ところが2021年後半頃から様子が変わり始め、2022年に入りズルズルと株価は下がり始めました。
コロナ禍での大規模な財政支出の影響から、米国のインフレが深刻化してきてFRBが大幅利上げを実施し始めたのです。
そしてS&P500指数は2022年末には年初からマイナス約19%の大暴落になってしまったのでした。
当然私達の資産も含み益は吹き飛んでしまっていました。
幸い為替が大幅な円安に進んだ事もあって、殆どが米国株であった私達の資産は大幅なマイナスにはならなかったのですが、それでも含み損になっており投資に対する熱意もこの頃は冷めていきました。
ただ投資を辞めようとは一度も考えず、最初から長期目線で考えていたので米国投信の積立ては続けていました。

2022年後半、米国のインフレが中々収まらず利上げが継続されている中、22年10月に底値を付けた後11月に一旦上昇しましたが、またもや12月には下落し株価の低迷が続きました。
その頃から一部のインフルエンサー達が日本の高配当株で利益を出しているという記事がSNSで目につく様になりました。
日本株?高配当株?
世界の中で米国経済が市場規模、成長率で最も優位性があり、そこにベットする事が最も効率的だと考えていましたが、利上げによる株価低迷が長く続くと定期的に配当を得られる高配当株がとても魅力的に見えたのです。

そして調べていくと、日本の株式には優良な高配当株の宝庫だったのです。しかもPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)の数値が米国株に比べて驚くほど低いのを知りました。
2022年米国S&P500指数のPBR:約5.9倍、PER:約28.8倍なのに対し、
日経平均のPBRは加重平均:約1.2倍、指数ベースで:約1.6倍。
PERは加重平均:約13倍、指数ベース:約18倍です。
どちらにしても日本株は米国株に比べて大幅に数値が低いのです!
特にPBRは3倍~4倍も差がある。つまり大幅割安な株が放置されている状態なのです!
私のように米国株だけが唯一の投資先だと信じる投資家が多く、日本市場は多くの投資家から見向きもされていなかったのです。

日本経済は長くデフレが続き、GDP成長率が先進国の中で最も低く、世界の中で見れば企業の収益力が低く、競争力が無くなってしまっていたのです。しかしまだまだ世界でも戦える技術やブランドを持った企業が沢山あり、資金が集まれば成長し、収益を増やせれる優良な企業が沢山あることが分かってきました。
そして2023年日本経済はいよいよデフレから脱却し成長しようとしています。日銀総裁も植田さんの新体制に移行したのが何か象徴的です。
米国株に比べ日本株はバーゲンセール状態です。そして配当利回りが3%、4%を超える優良企業がゴロゴロしています。
私は今年に入り日本の高配当優良銘柄を少しずつ買っています。
直近では三菱商事、三菱UFJ銀行が大幅な上昇となり含み益となっています。そして何といっても配当利回りが、三菱商事は約3.67%(23年3月現在)、3.33%(23年3月現在)という高配当なのです。
株価が中々上昇しない相場では定期的な配当はとても魅力的です。株式投資を長期で継続するモチベーションにもなります。

これからもっと日本株をリサーチしていこうと思っています。
日本企業の事を調べれば調べる程、日本株のポテンシャルを実感しています。勿論、米国株投資をやめるつもりはありません。引き続き米国インデックス投信の積立ては継続しながら割安で収益力のある日本株に投資していこうと考えております。
まだまだ市場参加者が米国市場に比べ少ない日本市場だからこそ、今からベットする事に価値があると考えています。






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