タワマンの最上階
富裕層の住処である、タワーマンション。最上階。
皆さんは、仮に年収3億あったら住みたいですか?
私は住みたくない。タワーマンション自体は良いとして、最上階が嫌だ。
タワーマンションにはたくさんのメリットがある。
セキュリティ面や、コンシェルジュによるきめの細かい対応、備え付けのジム、コワーキングスペース、ゲストルーム、マンションの1階にはスーパー。
住みやすさは抜群だ。
ただ、このメリットは低層階でも享受できる。例え2階だとしてもだ。
一方、タワマンの最上階にはデメリットが多くある。地震が来れば相当揺れるし、外にたどり着くまでに時間がかかる。詳しいことはよく分からないが、気候的な面でも何か問題が生じるだろう。エレベーターに乗ったら高低差ありすぎて耳キーンなる。それに、万が一エレベーターが止まったらどうするんだ。階段で40階とか50階とかまで登るのか。
どう考えても最上階の良さが見出せない。考えつくのは眺望と、上に人が住んでいないことだけだ。
なのになぜ、高層階が富裕層に人気なのか。
これはあくまで私の見解なのだけれど、この高層階が富裕層向けになっている現象はおそらく不動産業界が仕掛けた罠だ。
最上階なんて不便だし、誰も住まないだろう。よし、それなら最上階は間取りもだだっ広くして、1フロアに数部屋のみにし、とんでもなく高額な家賃に設定しよう。そうすれば、金持ちたちが食いついてくるだろう。人気がないどころか、馬鹿みたいに高い家賃をふんだくれるぞ!
といったところなのではないか。そしてまんまとその通りになっているのだ。
ご立派な富裕層の方々が私のnoteなど見ているわけがないので言ってしまうが、階数でマウントを取り合っている人が本当に存在するのであれば、私にはそれが「うちの方が不便なのよ」と不幸自慢をしているようにしか思えない。
2階に住んでいる人は「いや、うちのほうが1階のスーパーまで近いし。5分もかからずいけるぞ」と自慢すべきなのだ。
タワマンに住んだことがないので、それが存在するのかは分からないが、どうせならサービス面でも差をつけるべきではないか。
最上階だけはコンシェルジュが24時間使えるとか、水のトラブルは無料で対応してくれるとか、ゴキブリが出たら退治してくれるとか、パーティルームを利用した時にはドンペリがサービスで出るとか。
これは高い家賃の見返りではなく、ご不便かけて申し訳ありませんの分のサービスだ。
タワマンの2階すら住めるか怪しいこんな一般人が言っても負け惜しみに聞こえるかもしれないが、私は年収3億あってもタワマンには住まない。松濤に一軒家を買う。自分の家に作業部屋もジムも作る。買い物は毎日ネットスーパーにするし、そもそもまいばすけっとの向かい側の土地にする。
家を選ぶときは昔から「ベランダから飛び降りても怪我で済む程度の高さにする」と決めているのだ。火事が起こった時に逃げられるように。