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Airfix 1/72 零式艦上戦闘機21型 作ってます①

ホビーショップで見つけたエアフィックスの21型に惚れまして。 興味があって買ってみたら…

一昨年の冬、某ホビーショップで見つけたエアフィックスの1/72ゼロ21型。
箱の側面に「NEW TOOL」と書いていたので、これは期待とばかりに購入したのがこちらです。ハセガワ1/72のゼロ(新金型バージョン)よりもパーツが少ないし、なんとなくモールドも眠たげ…と第一印象はあまり良いものではなかった。
しかし、デカールには「カルトグラフ」の文字。パーツ少ないし、一丁作ってみようかと思い立ったらこれがまた良いキットでして。さくさくっと作ってしまいました。


塗装はクレオスの「灰緑色」をベースに、エレベーターやエルロン、方向舵などの帆布部分は明灰白色で塗装しています。

新生エアフィックス社についての解説は前の記事を読んでいただくこととして、このキットの素性を書くと、プロポーションは実に良好でして、よくある「日本機(WWII)を海外のメーカーがキット化すると、どこか破綻する」という言葉は既に死語だな、という感じさえ受けました。

日の丸が朱色すぎるかなと思ったけれど、何故か貼りたくなったのでそのまま使ってます。馴染みについてはカルトグラフクオリティーです!

なんというかですね、たぶんディフォルメの巧みさなんだと思いますが、ゼロ戦の機動性の高さを裏付ける、グッと広がった翼、華奢に思える胴体の絞り込み、特に21型はロングスパンの主翼が印象的なので、とにかくシュッとしたスタイルが上手く表現されているように思います。
主翼と尾翼の平面形を成す、後退角と後端の前進角のバランスも良く特徴を捉えていますし、機首周りの造形も文句なしでした。

惜しむらくはモールド。
①古い図面を元にしたのかな?というパネルラインのミス。
②本来は翼上面にも存在する航法灯(日の丸あたりにポツンと存在する)の欠除。
③21型特有の翼端の折りたたみ機構装備による特有のパネルラインの欠除。
④マニアックなことを言えば、真珠湾攻撃に参加した21型はいわゆる初期生産機にあたる機体がほとんどのため、補助翼のフラッター問題(早い話がバタつき)の解消のために改修された痕跡が存在するが、キットはこの辺の考察が一切ない。
⑤キャノピー(風防)後方内部に存在するはずの「クルシー無線帰投方位測定器」が無視されている。

ただ、これら考察は海外製のキットに求めるのは酷とも言える部分だと思う。

①に関しては、つい最近の国産キットでも同じミスはしている。近年の研究で判明した部分でもあるし、どうしても気になるなら修正すれば良い。
②はゼリー瞬間接着剤とか、エポキシボンドでも再現は可能。
③はそれらしいモールドもあるわけだし、72でカリカリ彫ったところであまり効果が期待できない部分ではないか。
④考証派はハセガワのキットから移植するなりすれば済む。
⑤この無線機は故障が多く、現場で取り外されていったと聞く。その時期は曖昧なので、躍起になる必要はないが、真珠湾開戦の時期にはあったはず、これも自作か
ハセガワあたりから移植すれば良い。

というわけで、自分はエアフィックスのキットを味わいたいので全て無視しました(笑)。良く考証されたキットを作りたいならタミヤを買えば良いわけですから。

主脚も塗装したし、プロペラも塗装した。
のに、実はここまでで一旦休眠してしまったんですよ。
その理由とは?  次回へ続きます。


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