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ハセガワ 1/72 ユーロファイター・タイフーン(単座型)作ってます③ 完成しました!

かねてより製作中だった「ユーロファイター・タイフーン」が昨晩完成しました!
先に書いた記事通り、とにかく難儀の連続でしたが、いざ出来てみると「隣にもう1機並べたい…」なんて欲も出てきたりして(笑)

一度作るとその機体製作のノウハウが育つというか、どこをどういう順番で組み立てるといいのか、注意点はどこか…とか、感覚が掴めたような気がします。
もちろん反省点もいろいろありますが、しばらくはコレ眺めながら美味しい酒が飲めそうです^^ では完成した作品をどうぞ御覧ください。

機体全面はいわゆる制空迷彩。クレオスの308番に白を少し加えて青みを若干控えめに。レドームとカナード/垂直尾翼の一部を306番で塗り分けています。306もビン生だと暗めになるので308番と白を少し加えて使用しています。機体色と若干差異があるように見える程度がいいようです。
単調な塗色ですが、実機は結構汚れているように見えるので、シェーディングも積極的に行っています。


背面のエアブレーキがアクセント。エアブレーキ胴体収容部はそのままだと収まりが悪いので、すり合わせが必要でした。エアブレーキを閉じる場合も周囲4辺を一度一皮剥くくらいのすり合わせが必要です。エンジンノズル部の塗り分けは、胴体側基部が焼鉄色→チタニウム、ノズルは8番銀です。キットのノズルは閉状態なので、次に作成する時は3Dプリントパーツとかを奢ってみたいと思います。胴体左中央にあすAPU(補助動力装置)排出口のすす汚れが結構目立つので、タミヤのウェザリングマスターの「すす」と「オレンジ」を組み合わせてそれっぽく仕上げています。実機写真がおおいに役立ちました。


ハセガワのユーロファイターのキット最大の欠点(個人的に)が、キャノピーを開状態で組めないこと。展示会ではコクピットを見せる機会が多いのでキャノピーは基本接着しないのであまり問題ではないんですが。駐機状態で作ることがほとんどなので開状態のアクチュエータパーツとかは入っててほしかったなーというのが本音です。このあたりの構造(ギミック)が分かる資料を持っていないので、今回はキットのまま、キャノピーも未接着のままとしています。先の記事でも書きましたが、ウインドシールド(第一風防)前のブレード状のアンテナが非常に目立つので取り付けてあります。機体中心線より、若干右にオフセットして取り付けてあるようです。


スマホで接写したので画質粗めです。シートベルトは306番で塗ったマスキングテープを細切りにして貼っています。自分のやり方として。途中ピンセットで折り返したり、摘んだりしてアクセントを付けるようにしています。摘んで出来た「山」のてっぺんを銀色とかで塗ると、金具っぽく見えるので、72くらいだったらこれでいいんじゃね?って自分の中では満足しています。


飛行機模型を作る上で自分が大切にしているポイントは、キャノピーをくっきりと塗り分けることと、「クリア感(透明感)」をちゃんと出すってことです。時間はかかりますが、じっくりと細目の紙ヤスリを使ってコンパウンドでしっかり磨くってことでしょうか。自分は主にタミヤの普通、仕上げ用コンパウンド(細目)で磨いてから、クレオスのコーティングポリマーで仕上げています。高価なコンパウンドは他にもあると思いますが、自分的にはこれで十分な気がします。機体がドロドロに汚れていても、キャノピーだけはきれいになっている写真とかをよく見ると思いますが、まさにそれを再現しています。

…という訳で、本キットを総括。

先の記事でも書いた通り、組むだけならそんなに難しくないと思います。
ただ、細かなパーツが多くて(特に機首下に並ぶクサビ状の4本アンテナ?)、
接着しろも少ないのが厄介です。
胴体背面/下面のアンチコ(アンチコリジョンライト=衝突防止灯)など、こういった塗装後に取り付ける細かいパーツの取り付けにはクリアボンド(自分はタミヤのクリア接着剤=青チューブ)が最適。最近のキットでここまでこの接着剤の恩恵を受けたのは多分初めてじゃないかな?と思うくらいでした。
流し込みや通常の接着剤だと取付時に遊んでしまい、接着面を汚してしまう可能性が高いですし、乾燥後は適度な粘りもあるのでポロッと取れにくいというメリットもありますしね。
また、細かいセンサーパーツなどをピンセットで摘んだ瞬間飛ばしてしまうことってよくあると思いますが、極力それを抑える方法として今回試してみたのが、ピンセットの先をマスキングゾルでコーティングする方法です。
自分はツル首のピンセットで作業するんですが、ゴム質のゾルのお陰で割とホールド性が高まるようです。試してみてください^^

デカールは細かく、質も良いものですが、フィルムが硬めで糊が流れやすいのが玉に傷でした。なので、デカールを貼る場合の下地づくり(グロスコート)と、デカール軟化剤やセッター、フィッターは必須です。数も相当ありますので一気に貼ろうとせず、貼る面はパートに分けて作業したほうが吉です。

自分は次のように分けました。
1日目 →機首左右、カナード翼
2日目 →胴体左右
3日目 →胴体下面、キャノピー
4日目 →胴体上面(直線デカールなので結構苦労します)
5日目  乾燥日
6日目 →デカール保護のための半ツヤクリアコート
7日目  乾燥日
8日目 →垂直尾翼左右
9日目  乾燥日
10日目→デカール保護のための半ツヤクリアコート(垂直尾翼)

…10日もかけたんや…(笑)※ウエポン類は後日作業しました。

組み立て上の注意点

①胴体下面パーツと、胴体上面パーツを貼り合わせた際、後部(エレボン付近)に大きな隙間が生じてしまうので、丁寧な処理が必要。
②胴体下面パーツ(主翼下面と一体)が若干開き気味なので、胴体に接着すると胴体側面との間に隙間が出来がちです。若干テンションをかけて隙間を未然に防ぐほうが良いと思う。キットの個体差もあると思うので、仮組みは必須。
③パイロン取り付け用のメクラ穴を事前に開ける必要があるので、自分の希望するオーダナンスにあわせて穴の確認を!(自分は見事にミスった 笑)
④説明書には書いていませんが、テールヘビー(ユーロファイター自身が尻下がりになっているのもあって)なので、機首にはオモリを入れておいたほうがいいです。自分は後になって気づいたので、射出座席の裏面に刻んだ板鉛を強引に貼り付けて対処しましたが、それでも尻もちつき塩梅です。

という訳で、完成してみるとスタイルもディティールも満足のいくキットでした。
難儀したとはいえ要領も分かったし、作りたいマーキングもあるので近日中にまた再トライしてみようかと思ってます!



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