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生きることは、苦に満ちているか
物を書くとき、いつも考えていることをその題にしがちです。最近は、おおげさなことかも知れませんが、生きることについてよく考えます── いや、全然おおげさではありません:死にたい、と頻りに思うから。
嫌な思い出が積み重なってくると、生きるのが苦になり、死ぬことについて考えを巡らすことがある。それでも、心の底から死にたいと願うのは、実際のところほとんどないらしくって── 内面の自己観察の結果として── 心のどこかでは、生きたい、どうにかして生きつづけたい、と結局は望んでいるからなのかなという気がする。人もご多分に洩れず動物だから、常軌を逸しない限り、生きることを最期まで求めるはず……。
思うに生きることは、基本、すごく苦に満ちている── 少なくとも今の私にとって。逃れられたら逃れたい。けれども、簡単にはいかない。なぜなら、何としてでも生きるんだ!,いつまでも粘っていたい、そういう動物的感覚が人には備わっているようだから。
どこまで行っても、生きることは私たち人の頭からは引き離せない事柄だろうと感じるのです。
苦に満ちた生という所業は、その経験が長くなるほどに、適当な熟し方が理解されてくるのかなと感じます。
今はすごく苦しくて、生きるのを止めたくなる想いに幾度も見舞われます。けれども、地を這いながらも遣り過ごしている内に,「何とかこれでも、まだやっていけそう」という感覚にいつか至れるのでないか……目下、そのように少しは楽観的になれているところです。(なので、この記事もご覧のように発信できたのかなと思います。)
了
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