あまショコの話:なぜオタクは千絵莉にキウイを与えるのか。

2022年7月頃の話の振り返りです。

このポストのツリーに言いたいこと全部書いてあるんですけど、後の世でTwitterが爆破されてしまったときのためにここにも書いときます。(※1)

そもそも千絵莉ちゃんというキャラクターを表すキャッチコピーは「ロシアンブルーはめんどくさい」というものでした。そう、千絵莉ちゃんは本当に面倒くさい女の子だったんです。オタクですら拾いきるのが面倒なほどに。

僕みたいな美少女ゲームに日々脳を焼かれるオタクに対して「面倒なヒロインおくれ!」といったオーダーを飛ばすと、拗らせまくったツンデレタイプか、話の通じないヤンデレ/メンヘラ系統のヒロインが飛んできそうな気がするんですけど、雪村千絵莉というキャラクターは、そのどちらにも当てはまらなさそうに思えます。

千絵莉ちゃんは当初、素直な気持ちを主人公であり王でもある(※2)城川柚希くんに対して、なかなか打ち明けられない女の子でした。ただ、彼女の素直になれない心模様はツンデレという描かれ方ではありませんでした。僕の印象からすると、雪村千絵莉の素直になれない理由の1つは「諦観と自己完結」なのではないかという考えです。

千絵莉ちゃんのマインドは、本当はこうしたいけれど、他人に気を使ってしまって口にしなかったり、行動しなかったりで、それを相手に気取らせないように上手にフォローができちゃう。というもので、これが千絵莉ちゃんの素直じゃない部分であり、めんどくさい部分なんじゃないかなと。

つまり、千絵莉のキャラクターの魅力は「分かりづらさ」にあったわけです。裏に隠れた本音の可愛らしさ、いじらしさを愛でるのが雪村千絵莉というキャラクターとの付き合い方になるのではないでしょうか。

キウイは、そんな素直ではない千絵莉の甘えたい本性を暴くアイテムとして、作中で機能していました。分かりづらさを描くキャラの分りやすさがキウイに一極集中してしまったのです。そのため、あまショコのオタク内での、あの爆発的な「千絵莉にキウイを与える」現象(※3)に至ったのかな?というのが、個人的な見解です。

ところで、キウイについて作中で千絵莉ちゃんは「好きだけど、体質で食べられない」ことを嘆いてます。なので、オタク各位におかれましては、千絵莉にキウイを与えた際、都度責任を取ってあげるように心がけてください。

※1……Twitterはすでに爆破され、現在はXという名前のサービスらしいです。
※2……諸説あり
※3……もちろん元ネタは「Don't give kiwi !」であり、「キウイを与えるな」です。

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