あまショコの話:夕渚町ってネーミングセンスは本当にすごい

あまショコの話。

あまいろショコラータのお話の舞台となる町、夕渚町。この名前が僕はすごく好きなんですけど、じゃあどの辺が好きなのって話です。

夕渚町は、海沿いにある異国情緒溢れる町で、かつて流れ着いた獣人が町を今の場所に作ったときに「夕陽に染まる海が見事だった」という意味で夕渚町とした。という説明はされているものの、僕にはそれ以上の意味合いがあるように感じられました。

夕渚町の「夕」と「渚」はどちらも「何かと何かの混じり合った部分」となります。夕は昼から夜への変化の時間を指すし、渚は海から陸へ空間の変化する部分を指す。そして、その部分にはデジタルな線引きはなく、混じり合って曖昧な状態です。

この混じり合った状態って部分が何より大事で、夕渚町っていうのは「人」と「獣人」が混じり合って生活をしている町なのだから、この「夕渚町」という名前は、種族の異なる人々が溶けて混ざって存在する町であることを表すうえで、これ以上ないくらいにピッタリの、会心のネーミングだったんだろうな。ということです。

この、二つの異なる要素が交わるという概念は、あまいろショコラータ内においてとても重要です。遊びと仕事の両立、ケーキのレシピの配分、過去と現在、現実と理想、ハーレム√の行方、獣人(キミ)と人間(ボク)、そしてマロッキーノ……

あまいろショコラータの精神、概念とは、一言で表すと「夕渚町」そのものなのです。


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