math-rock video in 2015

今年は既にかなりのマスロックバンドのリリースがあった。あとマスロックと同じベクトルを向いているバンド等々が。

その中でも音は勿論映像も素敵なものが多く、今回まとめて紹介したいなと思い少々まとめた所。

かなり主観的なところがあるけれど是非。それでは以下。

tricot // E

今年リリースのマスロックで彼女らを挙げない理由はそもそも無い。


ATLANTIS AIRPORT // 光と影の間

2014年のマスフェスにも出てくれたけど、僕は彼らのファンなんだ。美しい音と映像美が折り重なっていくこの作品は、本当に皆に勧めたい。マスポップとしてますます存在感を強めて来ていると感じる。


Mutiny on the Bounty // dance AUTOMATON dance

年代もののヴィデオを重ねながらも、音はルクセンブルク産最新式最高速マスロック。人に勧めるときはBATTLESを3倍速にした感じと伝えてるけどそれで分かるかな?今年はBATTLESも11月に来日するけれど、彼らもなんだ。

別件だけど、彼らへのインタヴューを担当させてもらった。読んで貰えると幸い。


BATTLES // The Yabba

BATTLESは反復の美学をその手に取り戻した。来日ライブは行けそうに無いが、今の彼らが自身のキャリアの中でも一番面白いだろう。


Vessels // Echo In

そもそもがマスロックという形に束縛される必要なんか無い。そういう主張も聞こえそうなVesselsの新譜は、計算され尽くしたエレクトロバンドとして新たな道を刻もうとしている。そう、彼らが描く未来は次に並べるnegoやNETWORKSなども目標とする何かとどこか近いところがあるかも知れない。


nego // Ants

人力テクノ≒クラウトロック≒マスロックではないか、とずっと感覚的に感じているが、間違いないと確信している。negoの反復とズレが生み出す心地よさ、ひたすら渦巻くかの如くどこか内省的なスタイルは、映像からも感じられるとおり抑圧からの解放を意味しているのではないか。この点がNETWORKSとの大きな違いか。


NETWORKS // SIZQ

そもそも抑圧など無い。それこそがNETWORKS。彼らは全てを晒け出し、どこまでも開放的だ。美しさと自然的なリズムの調和が映像からも表現されていて、頭で考えても分かるようなそれでは無く、むしろ感性で触れるものかと。


SEIMS // TUN

今年はオーストラリアからも続々と面白いバンドがリリースしている。彼らもその一つ。ハードさとポップさが混じり合い無駄を削ぎ落としたその一点、その部分が凝縮された作品になっている。近いうちに来日したり、しそうな気がするよ。


I love you Orchestra // Informer

彼らはプログレッシブであり、どこまでもハードコアだ。インストゥルメンタル・ハードコアとされるジャンルとマスロックとされる音楽性というのは似て非なると言われたりもするが、僕としては相互に影響し合う背中合わせのものとみても良いんじゃ無いかとつくづく思う。新譜もまた出るそうだが楽しみでしょうがない。


Enemies // Play Fire

ポストロックスタイルから脱却し、自然体の彼らが表現されている。Tera Melos等々とは全く違うインディーポップの未来。


Origami JP // näytös

自然体と言えば彼らも。無理も背伸びもしない、そのままの彼らがここに。人柄が自然と伝わる映像というのもどこか心地良い。

とりあえずここまで。また随時追加する。



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