【歴史本の山を崩せ#009】『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子
《明治からアジア太平洋戦争までのスパンで読みとく日本と戦争の近代史》日本近代史をテーマとして書いた本は数多ありますが、この本はその中でも秀逸な一冊です。
私も毎年のように読み返しています。
東大教授の加藤陽子さん(日本近代史)が神奈川県の私立・栄光学園の中高生に向けて行った5日間の講義をもとにしたものです。
一般の学生に向けて行われたものなので、専門家ではなくとも十分に読むことができます。
しかし、かといって決して軽薄な内容ではなく、当時の社会背景を踏まえながら、時間の流れ