見出し画像

ブラウブリッツ秋田:トップチーム練習再開後のトレーニング取材5/11(吉田監督、山田)

ブラウブリッツ秋田のトップチームが5月11日に活動を再開。当日の練習がメディア向けに公開されたので取材しました。練習会場はスペースプロジェクト・ドリームフィールド。

新型コロナウイルスの感染予防として、人数を分けてグループ別に取り組んだというこの日は10人が参加していました。人数が少なかったとしても、もやはり選手たちがサッカーに取り組んでいる様子は心が明るくなります。率直に、事態が進展したことを喜びたい。

チームは感染予防の徹底のために更衣室を使わず、自宅と練習グラウンドを直行直帰する方法をとっています。各メディアもクラブによる取材に関する要請に対応し、インタビュー対象も今回は吉田監督と山田選手のみとなりました。そのかわりというわけではありませんが、今回の記事は参加選手全員の写真を掲載しています。

秋田県を含む39の県で5月14日、緊急事態宣言が解除され、Jリーグ再開(J3は開幕)の情報も少しずつ出てくるようになりました。そしてこれを書いていて、自分自身の気が緩んできていると感じます。感染の第2・第3波があると考えて、チームがそうしているように、予防のために必要なことをしていかなければ。

下澤悠太選手

画像3

井上直輝選手

画像4

饗庭瑞生選手

画像5

前山恭平選手

画像6

ハンホガン選手

画像7

沖野将基選手

画像8

林容平選手

画像9

鈴木準弥選手

画像10

中村亮太選手

画像12

キャプテン山田尚幸選手

画像2

--活動再開にあたって。
自主練という形でもひとりでやっていたので。なかなかこういう、ずっとみんなとやれていたことで感謝しきれない部分が、やっぱりみんなとやれる感謝の気持ちっていうのは、またあらためて感じたのかなとは思います。

--笑顔が多かったように見えたが、チームの雰囲気は。
すごくよかったですし、一人ひとりのモチベーションも落ちてないときょうやって感じました。

--モチベーションの維持について。
僕たちがずっと練習してたときにも言ったんですけど、僕個人的には、試合がいつ再開されるかわからない状況ですけど、いつか来る1試合に向けて、勝点3を取るための準備期間だと思っているので。どれだけ長引いても、僕個人的にはなにも変わらないと思っています。

--自粛生活で時間ができたことをどのように捉えているか。
自分を見つめ直す期間でもありますし、僕も家族を持っているんですけど、家族の時間も大切にしたり。いろんな面で、人ととして成長できる期間なのかなと思います。

--久しぶりにグラウンドで走ったことで体力面の変化を感じたか。
一人で走るといっても限界があるので。きょう練習でもみんな感じたと思うんですけど、サッカーをやってグラウンドで走る、サッカーの体力というものはみんなとやらないとつかないもの。個人的に走ってもそれはあくまでもアクションであって、サッカーってけっこうリアクションが多いので。リアクションで動くというのは自分の意図と違うところでガッと動かないといけないので、そういう面ではやっぱりみんなと練習することで上げていく部分だと思うので。そこはちょっと劣ってるなとは感じてます。

--きょうの練習の強度はどれくらいか。
監督に聞いてください(笑)。

--活動休止期間のテーマは。
できるだけ体力、筋力を落とさないようにということで、自分ができることはやっていました。走り込みだったり、子どもがいるので、子どもを抱えながらのトレーニングだったり。そういった部分では体重以上のものを持ったりはしていました。

--キャプテンとしてチームに向けて発信したことはあるか。
コロナウイルスに罹ってしまえば、もう誰一人としてサッカーができなくなる。一人でも感染者を出さないというのは選手たちだけじゃなく、チームに関わる人みんな統一してやっていたんじゃないかなと思います。選手たちには僕だったり副キャプテン、トレーナー、選手会長だったりがテレビ電話で集まってコミュニケーションを取って、決まりごとを決めてある程度はやっていたと思います。

--若手キャプテンに向けてアドバイスなどはしたか。
若手キャプテンはいままでなく、どんなものなのかはこれから作っていくものだと思うので。オキ(沖野将基選手)が任命されて、オキの持ち味を存分に出してもらえればなと思う。僕はアドバイスというより見守っている感じですね。

--沖野選手の若手キャプテンぶりについて。
本当に思いっきりやってくれているので、いい若手キャプテンだと思います。

--これからのトレーニングではどこか目標を設定して段階を上げていくのか。
やっと外でできたので、上げられるところまで上げたいですし、無茶に上げすぎるとケガにつながる。そこは自分の身体なので、自分とコミュニケーションを取りながら。チームの練習メニューも監督とスタッフが考えてくれているだろうし、僕たちがケガをせずにいかに高いところまで持っていけるかは、プロとしての役目だと思っているので。そこは大丈夫です。

吉田謙監督

画像1

--チームの雰囲気について。
スポーツができることに感謝して、すばらしい表情でボールを追っかけていたなと思います。

--選手たちに笑顔が見られたが。
ボールに触れることが生きがいな選手たちですので、非常によく動き回ってくれたなと思います。

--チームづくりについて。
一体感のある、秋田のために戦うチームを、チームみんなで作り上げたいと思います。

--自粛生活で時間ができたことをどのように捉えているか。
グループ別でトレーニングをしてますけれども、そういうところで、選手の細かいところ、深いところを、深度を高めて選手の純度を上げていければいいなと思っています。

--サポーターに向けて。
スポーツができることに感謝して、心からサッカーを楽しんでいきたいと思います。

--活動休止期間で見つめ直したことがあれば。
こういう状況で、やはりスポーツをしている立場として、ルールをまず守るということ。僕だけじゃなくてチームのみんなで、秋田のために、すべてのみんなのために、ルールに従い誠実に生きるということを見直す。そしてサッカーの基本に立ち返って、原則どおりにプレーする法則を考えていました。

--活動休止期間で取り組んだことは。
過去の練習を見つめ直したり、試合を映像でチェックしたり。一人の選手に深度を深めて、またフィードバックできるように。いつ再開してもいい準備をしていました。

--グループ別の練習で目指すものは。
個別性に少し深みを増して要求できるかなと思いました。

--きょうの練習の強度は。
まず身体を動かして、ボールのフィーリング、判断の基準をあらためて確認すること。確認作業のところをトレーニングしました。

--モチベーションの維持について。
誠実で真面目な選手が多いので、モチベーションは下がっていないと思います。2つの終わりがあって、まずはコロナが収束したときの終わり。リーグがすべて試合が終わったときの2つに対して、どれだけよい準備ができて悔いなくチームでやれたかというのが重要なので、選手はいい準備をしてくれていると思います。

--リモートでのやり取りだからこそできたことがあれば。
本当に各自それぞれ高い意識を持った真面目な集団ですので、非常に身体づくりもしっかりなされたなと思います。

--リモートでのやり取りで克服しなければいけなかったことは。
各個人のトレーニングになってしまうんですけれども、個別性をもった映像を選手に送っていたので、その部分は改善されていたと思います。やる時間もあったので、自分を見直して向上したところが多々あったと思います。

金額に関わらずサポートは大歓迎。今後の取材活動に活用します。よろしくお願いします。