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【詩集】こころのひとつずつ

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詩のようなかたちで書いたものをまとめたもの。
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記事一覧

みえているもの。

西の空に沈んでいく太陽を眺める あの夕陽は、誰かにとっての昇りゆく朝陽だ 俺が西だと思って…

TakeLu
8か月前
1

かなえたいもの。

今さら だいそれた事を のぞんではいないのだ 雨上がりに 虹をみつけたい 大きなのじゃなくて…

TakeLu
8か月前
1

赤と青、混ぜると紫になると知る。

白いパレット 小さなワクのなかに 丁寧にひとつひとつ絵具を落としていく 少し広いところで …

TakeLu
1年前
2

耐用年数

汚れた服を放り込んだ洗濯機 グルグル回る渦を今日も眺めている すみっこに張られたシールに初…

TakeLu
1年前
4

でもいいじゃんべつに。

人の悪口は 言うもんじゃない! って そりゃそうかもしれないけど 心が傷んじゃって 壊れそ…

TakeLu
2年前
3

つみとばつ。

「愛してる?」と 何度も訊ねる君 僕は答えることがない 「愛してる」と 言って欲しい君は 何…

TakeLu
2年前
1

ねんぴょう。

誰かの一生を振り返る年表 急にテレビの画面に映し出される なんとなく ぼんやりと 自分のここまでの年表を 頭の中で作成してみる えーと・・・ あの時はどんな事があったっけ? そしてどうしたんだったっけ? 思い出しながら トピックスを書き加えていく ゾッとして 笑えてきて 軽蔑して あきれもした 客観的に見た この人 ひどいな そう思ったら なぜか 初めて 自分を好きと思えた 少しだけ

ゆきどけ

「下書き」に溜まってた いくつもの「タイトル未設定」のことば 『へぇ~・・・』なんて 他人…

TakeLu
2年前
4

この町で暮らしてる。

長いこと居座ってる この町のほうが だんだん変わろうとしている 俺はそのハザマに立って た…

TakeLu
2年前
5

愛の届かない場所

もう 愛なんて 届かない場所へ行こう 緑の丘に 白い花が咲いている その向こうに 湖が見える …

TakeLu
2年前
6

しみつき。

とけろ とけろ とけろ あの時 思った事の 記憶なんて とけてくれ 脳の血管から 血流に混ざれ …

TakeLu
2年前
6

君を泣いている。

たぶんだけど きっともう誰も 君の味方じゃない この僕も だけど 憶えていてほしい 僕は 君を…

TakeLu
2年前
10

とりあえず今は窓の外を眺めて

ソファにもたれて 窓から外を眺めた 雨上がりのグレーの雲が風に流れてく ぽっかり空いた隙間…

TakeLu
2年前
7

なにもしないをする。

せっかくの休日 何もしないで終わってしまったらもったいない と思いたくはない 何かして休日を有意義にすごさなければ という強迫観念から出来れば逃れてみたい 勇気を持って、何もしない事を選びたい そもそも何かしたい事がある訳でもなく、休日を有意義に過ごす事が目的なら 本末転倒だ などと、屁理屈もこねてみる でも、すっきりとした秋晴れだったりすると いらない罪悪感が生まれる可能性もあるので 灰色の空からシトシト雨が降ったほうがいいだろう 雨は別に嫌いじゃな